【第1回】妊娠中の体重管理は厳しい?

【第1回】体重管理 本当のところを助産師が正直に話します

ごきげんよう。
口うるさいけど放っておけない助産師です。

先日、妊婦さんからこんな話を聞きました。

「お産の森で産むって言うと、
“体重管理が厳しいんでしょう?増やすなって言われるんでしょ?”
って言われるんです。でも私は“増やせ増やせって言われてます”って答えてます。」

…そうなんです。
噂って、だいたい逆に伝わるものです。

妊娠中の体重管理は「減らすこと」ではありません

検索ワードでも多いですね。

  • 妊娠中 体重管理 厳しい?
  • 妊婦 体重 増えすぎ 怒られる?
  • 妊娠中 体重 増やしていいの?

結論から言います。

体重は「増やしてはいけない」のではなく、
“正しく増やす”ものです。

昔は一律「8~10kg増加」と言われていました。
でも今は違います。

お産の森では、BMIを基準に個別管理しています。

✔ BMIが低い方 → 10kg以上増やすことも
✔ 標準の方 → バランスよく段階的に
✔ BMIが高めの方 → 増え方を慎重に

振り幅はとても大きいのです。

だから「体重を増やすな」と一律に言うことはありません。

なぜ妊娠中に体重コントロールが必要なの?

ここを知らないまま
「体重に気をつけて」と言われても混乱しますよね。

妊娠中の体重管理は、

✔ 赤ちゃんの発育
✔ 妊娠高血圧症候群の予防
✔ 妊娠糖尿病の予防
✔ 難産リスクの軽減

のためです。

増えすぎても
増えなさすぎても
どちらもリスクがあります。

女性にとって体重の話はデリケート。

でも、これは見た目の問題ではなく
命の問題なのです。

「体重だけ言われる健診」は孤独になります

エコーだけして
「あとは気をつけてね」と丸投げ。

それでは妊婦さんは不安になります。

何をどう食べればいいの?
いつ増やせばいいの?
どのくらいなら大丈夫?

わからないまま体重だけ指摘されると、

✔ 食事を抜く
✔ のど越しの良いものだけ食べる
✔ 偏った食事になる

結果、余計に体調を崩すこともあります。

体重管理とは
生活指導そのものなのです。

次回は、

✔ 肥満と痩せすぎの本当のリスク
✔ 妊娠糖尿病は体重だけの問題ではない
✔ 気分の不安定さと食事の関係

についてお話しします。

助産師外来とは?

妊娠期の不安に寄り添う「助産師外来」へようこそ

お産の森へようこそ。
そして、助産師外来へようこそ。

妊娠が分かったばかりのあなた。

うれしい。
でも同時に――

「ちゃんと育つの?」
「このまま仕事続けて大丈夫?」
「なんだか気持ちが不安定…これって普通?」

そうですよね。
妊娠初期 不安で検索して、ここにたどり着いた方もいるかもしれません。

大丈夫。
その不安、あなただけじゃありません。

妊娠が分かった瞬間から、出産と育児は始まっています

私たちは長年、たくさんの妊婦さんを見てきました。

はじめての妊娠で涙ぐむ人。
二人目なのに、前より不安になる人。
三人目なのに「今回が一番こわい」と言う人。

妊娠ってね、回数じゃないんです。
毎回、違うドラマなんです。

だから私たちはいつも言います。

「妊娠した瞬間から、あなたの心も体も大仕事を始めているのよ」って。

妊娠初期はホルモンの影響で、妊娠 メンタル 不安定になるのは当たり前。
涙もろくなったり、イライラしたり、急に怖くなったり。

弱いからじゃありません。
ちゃんと赤ちゃんを守ろうとしている証拠です。

助産師外来とは?病院とはちょっと違う、あなたの味方の場所

助産師外来は、診察だけの場所ではありません。

あなたの

  • なんとなくの不安
  • 誰にも言えないモヤモヤ
  • 体のちょっとした違和感
  • 「こんなこと聞いていいの?」という疑問

それを遠慮なく話せる場所です。

私たちは、妊婦さんの顔色や声のトーン、座り方、歩き方まで見ています。
(ええ、職業病です。笑)

でもそれは、あなたを評価するためじゃない。
「大丈夫?」を見逃さないためです。

妊娠初期の不安をひとりで抱えないで

特に妊娠初期は、まだお腹も目立たない。
周りに言えない人も多いですよね。

だからこそ孤独になりやすい。

でもね、はっきり言いますよ。

妊娠中に無理して頑張りすぎる人ほど、あとでしんどくなります。

仕事も家事も完璧にやらなくていい。
「今は育てる時期なんだ」って、堂々としていいんです。

助産師外来では、

  • 仕事を休むタイミング
  • 体調の見極め方
  • つわりとの付き合い方
  • パートナーとのすれ違い
  • 妊娠中のメンタルケア

こうしたことを具体的に一緒に整理していきます。

「検索しても不安が増えただけ…」
そんな方こそ、顔を見て話しましょう。

出産後もサポートは続きます|母乳育児・産後のメンタルケア

出産がゴール?
いいえ、スタートです。

産後は、

  • 母乳が足りているか不安
  • 赤ちゃんが泣き止まない
  • 自分の体が戻らない
  • 理由もなく涙が出る

そんな日がやってきます。

母乳育児のサポートはもちろん、
産後うつを防ぐための心のケアも、助産師の大切な仕事です。

私たちは、きれいごとは言いません。
でも必ずあなたの味方でいます。

妊娠が分かったばかりで不安なあなたへ

最後に、これだけは伝えたい。

妊娠して不安になるのは、
「ちゃんと産みたい」「ちゃんと育てたい」と思っているから。

もう十分、いいお母さんの入口に立っています。

助産師外来は、
あなたの不安を小さくして、
自信を少しずつ育てる場所です。

お産の森で、
一緒に深呼吸しましょう。

大丈夫。
あなたはひとりじゃない。

助産師外来でお待ちしています。

妊娠中の冷えや貧血は出産に影響する?

【後編】妊娠中の冷え・貧血が出産と母乳に影響?助産師が伝えたい本当の準備

前回、妊娠中の処方薬の意味についてお話しました。

ここからは少し深い話をしますね。

怖がらせたいわけではありません。
守りたいだけです。

妊娠中の冷えはお産に影響する?

貧血や栄養不足が続くと、血流が悪くなります。

いわゆる「冷え」です。

冷えが強いと

  • 微弱陣痛
  • 回旋異常
  • 産後の回復遅延
  • 母乳分泌不良

につながることがあります。

お産は体力勝負。

出産時の出血量は約500ml前後。
貧血のままでは、かなりきつい。

「大丈夫」と思っているのは、今元気だからです。

母乳と妊娠中の栄養はつながっている

妊娠中に

  • 鉄不足
  • たんぱく不足
  • 冷え

があると、産後に母乳が出にくいことがあります。

妊娠中は「母乳にこだわらない」と言っていた方も、
いざ出ないと、とても落ち込みます。

それが産後うつの引き金になることも。

妊娠中の体づくりは、
産後の心を守る準備でもあるのです。

日本で安全に産める理由

日本は世界でも非常に安全なお産ができる国です。

妊婦健診が整い、
必要な薬が処方され、
医療に守られています。

でも、医療だけでは守りきれない部分があります。

それが、日々の生活習慣です。

妊婦さんへ、最後に伝えたいこと

私は少し口うるさい助産師です。

でもね、本当に守りたい。

✔ 処方された薬はきちんと飲む
✔ 不安は必ず相談する
✔ 食生活を見直す

これだけで、リスクは確実に下がります。

あなたの赤ちゃんは、
あなたの体の中で育っています。

育てて産むのは、あなた自身。

でも、一人じゃありません。

私たち医療者は、
あなたの味方です。

どうか、自分と赤ちゃんを大切にする選択を。

妊娠中の処方薬は飲んで大丈夫?

妊娠中の処方薬は飲むべき?不安な妊婦さんへ助産師が本音で伝えたいこと

皆さん、ごきげんよう。
今日も白衣のポケットをパンパンにして走り回っている助産師です。

妊娠が分かった瞬間から、嬉しさと同時に不安も押し寄せますよね。

「妊娠中 薬 飲んで大丈夫?」
「妊娠中 便秘薬 安全?」
「妊娠中 鉄剤 赤ちゃんに影響は?」

検索しては、余計に不安になる。
そんな夜を過ごしていませんか?

今日は、妊娠中の処方薬について、少しだけおせっかいにお話しますね。

妊娠中の便秘薬や鉄剤はなぜ処方されるの?

当院でも多くの妊婦さんが

  • 便秘薬
  • 鉄剤(妊娠中の貧血対策)
  • 葉酸やマルチビタミン

を内服されています。

錠剤を並べると、確かに多い。

「こんなに飲んで大丈夫?」
そう思うのは当然です。

でもね、考えてみてください。

なぜ処方されたのか?

それは、あなたの体に足りていないものがあるからです。

薬は「増やすため」ではなく、
不足を補い、妊娠を守るためのもの。

決して薬漬けにしたいわけではありません。

妊娠中の便秘・貧血の本当の原因

妊娠中の便秘や貧血は本当に多いです。

その背景には

  • 炭水化物中心の食事
  • たんぱく質不足
  • 野菜不足
  • 鉄・ビタミン不足

があります。

体に必要な材料が足りなければ、

✔ 便秘
✔ 貧血
✔ 冷え性
✔ 疲れやすい
✔ めまい

が起きるのは自然なこと。

そして妊娠中は、赤ちゃんにも栄養を分けています。

あなた一人分ではないのです。

サプリメントだけではダメですか?

ここは少しだけズバッと言いますね。

処方薬とサプリメントは別物です。

薬は医学的根拠のある「治療」。
サプリは「補助」。

「薬が多いからサプリだけにします」は、
正直おすすめできません。

サプリで治るなら、最初から薬は出しません。

薬は最後の手段。
でも今それが必要だから、処方されています。

自己判断で薬をやめる前に

妊娠中はとても不安定です。

ちょっとしたネット情報で怖くなり、
「飲むのをやめようかな」と思うこともあるでしょう。

でも、自己判断で中止する前に、必ず相談してください。

薬を飲むことは、
赤ちゃんを守る選択です。

後編では、
✔ 冷えが出産に与える影響
✔ 母乳と妊娠中の栄養の関係
✔ 産後うつを防ぐ体づくり

について、もう少し踏み込んでお話します。

不安なままにしないで。
あなたは一人ではありません。

母乳と乳製品の関係-乳腺炎を防ぐために

母乳と乳製品の関係|「時代遅れ」と言われても伝えたいこと

「母乳 乳製品 影響」
「乳腺炎 食事」

ここは賛否が分かれる話です。

でも現場で何度も見てきました。

退院直後のケーキ。
チーズたっぷりの食事。
その後の乳腺炎。

これは偶然ではありません。

母乳はどこから作られる?

母乳は血液から作られます。

外からチューブで栄養が入るわけではありません。

あなたが食べたものでしか、
母乳は作られません。

「時代遅れ」と言われる理由

戦後、
GHQの統治下で
食生活は大きく変わりました。

ダグラスマッカーサーの時代以降、
牛乳=健康という価値観が広まりました。

でも、時代遅れ=間違い、ではありません。

乳製品を摂る自由もある。
控える自由もある。

ただ私は、乳腺炎で高熱にうなされるお母さんを
減らしたいだけです。

行動がすべて

「知らなかった」
「時代遅れ」

そう言う前に、

✔ 妊娠中の食事
✔ 産後すぐの甘いもの
✔ 乳製品の量

一度振り返ってみても良いかもしれませんよ。

妊娠中の便秘を甘く見ないで

妊娠中の便秘は放置しないで|切迫早産・難産を防ぐためにできること

ごきげんよう。
今日は少しだけ、真面目な「うんち」の話をします。

「妊娠中 便秘」「妊婦 便秘 赤ちゃん 影響」
この検索、とても多いのです。

そしてはっきり言います。

妊娠中の便秘は放置しないでください。

便秘が続くと何が起こる?

  • 腸が張る
  • 子宮を圧迫する
  • お腹の張りが強くなる
  • 食欲不振
  • 切迫早産の一因になることも

“たかが便秘”ではありません。

理想は
✔ 毎日1回
✔ バナナ状
✔ いきまず出る

お産のときに、吐き気とうんちまみれのお産、
誰も望んでいませんよね?

だから私たちは、うるさく言います。

妊娠中の便秘の原因は食事

原因の多くは食生活です。

  • 炭水化物ばかり
  • 甘いもの中心
  • タンパク質不足
  • 野菜不足

腸に“材料”が足りないのです。

✔ 肉・魚・卵・大豆
✔ 青菜
✔ 汁物
✔ 水分

これだけで改善する方は多いです。

厳しい?
でも赤ちゃんのためです。

妊娠糖尿病と甘いもの|血糖値だけでは守れない赤ちゃんの栄養

「妊娠糖尿病 食事」
「妊婦 甘いもの やめられない」

とても多い悩みです。

血糖値120未満を目指しましょう。
これは基本です。

でも、それだけでは足りません。

■ 血糖値が低くても栄養不足は起こる

実は、血糖値は悪くないのに
栄養失調状態の妊婦さんがいます。

  • 甘いもの中心
  • 主菜が少ない
  • 鉄不足
  • タンパク不足

赤ちゃんは、お母さんの血液から栄養を受け取ります。

甘いものを我慢するのは簡単ではありません。
私たちもそれは十分理解しています。

だから、

✔ 野菜や汁物を先に
✔ 甘いものは食後
✔ 量を決める

できることからでいい。

でも「自分が可愛い」が先に来てしまうと、
赤ちゃんは守れません。

少しだけ、一緒に大人になりましょう。

妊娠中の骨盤ベルトは必要?

皆さん、ご機嫌よう。
今日はちょっと大事なお話。
妊娠中の骨盤ベルトについて、本音を少しだけ丸くして(笑)、でもしっかりお伝えしますね。

妊娠中の骨盤ベルトは本当に必要?効果はあるの?

「妊娠が分かってから、腰が痛い…」
「骨盤がグラグラする感じがして不安…」
「骨盤ベルトって必要ですか?」

検索ワードでも多いですね。
妊娠初期 腰痛/妊娠中 骨盤ベルト 効果/骨盤ベルト いつから
不安な気持ち、よく分かります。

まず、はっきり言いますよ。

骨盤ベルトは“合えば”とても頼れる存在です。
でも、合わなければただの高価な布切れ。ここ、ちょっと辛口だけど大事。

骨盤ベルトが効かない理由は「使い方」

「買ったけど、苦しいだけ」
「締めてるのに腰痛が良くならない」

それ、ベルトが悪いんじゃなくて、
巻き方がズレている可能性が大きいんです。

助産師外来で、見るからに辛そうな妊婦さんに
チョイチョイっと正しい位置に直すと…

「あれ?楽…!」
「さっきまで痛かったのに!」

こんなこと、日常茶飯事です。

正しい位置は、ウエストではなく骨盤の一番出っ張っている下あたり
お腹の上ではなく、“骨”を支えるのがポイントです。

骨盤ベルトはいつから?産後も使える?

✔ 妊娠初期〜腰が不安定に感じたらOK
✔ 妊娠中期〜後期は特に活躍
✔ 産後も大活躍!

実は、産後こそ骨盤ベルトは優秀
授乳や抱っこで前かがみになる時、驚くほど楽です。

だから私はいつも言います。

「妊娠中から上手に使いこなして、産後まで元を取ってちょうだいね」

ええ、完全におせっかいです(笑)

高い骨盤ベルトじゃなくてもいい

「おすすめの骨盤ベルトは?」とよく聞かれます。

正直に言うと、
高価=良い、ではありません。

・柔らかめ
・自分で調整しやすい
・長時間つけて苦しくない

この条件が大事。

締めすぎは逆効果。
赤ちゃんは締め上げなくても、ちゃんとお腹で育ちますからね。

サラシの腹帯ってどうなの?

「昔ながらの腹帯ってどうですか?」
はい、来ましたね強者(笑)

実は、腹帯は理にかなっています。
私も3人とも腹帯派でした。

中でも
犬印本舗 の「たんじょう」は巻きやすくて優秀。
1巻約3,000円くらい。洗い替えに2枚あると安心です。

ただし…

毎日巻く“ひと手間”を楽しめる人向き。

現代の妊婦さんは忙しい。
無理は続きません。

でもね、
昔の知恵には意味があります。

そして実際にあった話ですが、
賢いお子さんが腹帯をトイレットペーパーと間違えて
流しかけた事件もありました(笑)
おうちに小さなお手伝いさんがいる方はお気をつけて。

不安になりやすい妊娠中だからこそ

妊娠すると、心も体もぐらぐらします。

・ちょっとした腰痛で不安になる
・お腹の張りが怖くなる
・これで赤ちゃんは大丈夫?と検索が止まらない

大丈夫。
あなたはちゃんと頑張っています。

骨盤ベルトは、
「ちゃんと支えられている」という安心感もくれるアイテム。

無いと困るな…と思えるなら、それはあなたに合っている証拠。

逆に、苦しいだけなら見直しましょう。
我慢は美徳じゃありません。

まとめ|妊娠中の骨盤ベルトは“正しく使えば味方”

✔ 妊娠中の腰痛対策に有効
✔ 使い方が命
✔ 産後も活躍
✔ 高価でなくていい
✔ 腹帯も選択肢

妊娠は、頑張りすぎなくていい時間です。

私は少し口が悪いけれど(笑)、
あなたと赤ちゃんが楽に過ごせるなら、何度でも巻き直しますよ。

不安な時は一人で検索地獄に入らず、
どうぞ、頼ってくださいね。

おせっかい助産師より。

 

早生まれ?だから何よ。

「早生まれだけは避けたい」
「年度末になると困るんです」

はいはい、このセリフ。
年度末が近づくと、助産師界隈で必ず聞こえてきます。
もはや季節の風物詩です。

で、今日はその話、いきましょう。

年度末って、誰が決めたんでしたっけ?

まず冷静に考えてみましょう。

年度?
学年?
4月始まり?

……それ、人間が勝手に決めただけですよね。

赤ちゃん側からすると、
「え、今日ダメなの?カレンダー見てなかったわ」
そんな器用なこと、できません(笑)。

赤ちゃんは“制度”を知らない

赤ちゃんが知っているのは、ただひとつ。

「このお母さんのところに行く」

以上。
シンプル。
潔い。

高学歴?
高収入?
年度末回避?

赤ちゃん:「え、それ美味しいの?」

命をかけて制度にひれ伏す必要、あります?

ちょっと聞いていいですか。

人間が作った
・学年
・偏差値
・進学ルート

このために、
命のタイミングを調整しようとする必要、あります?

助産師としては、
「それ、順番逆じゃない?」
と首をひねりたくなります。

私たちが見てきた赤ちゃんたち

これまで、山ほど赤ちゃんを見てきました。

早生まれも
遅生まれも
予定日超過も

みーんな同じ顔してます。

「産んでくれてありがとう」
もう、それ一択。

「やべ、早生まれだ…」
なんて顔してる赤ちゃん、
一人もいません。

早生まれ=不利、って誰が決めた

早生まれが悪い。
かわいそう。
損をする。

それ、差別じゃないですか?
赤ちゃんに失礼です。

ちなみに、
我が家の息子たち、3人とも早生まれ。

出来?
うん、まあ…平均的(笑)。

でもね、
それを「早生まれのせい」にしたことはありません。

個性です。
育て方です。
親の関わり方です。

赤ちゃんに「お願い」しないでください

たまにいます。

「できれば4月生まれでお願いします」
って、まだお腹の中の赤ちゃんにお願いする人。

ちょっと待って。
それ、おねだりの相手、間違ってます

赤ちゃんは、
親の不安を叶えるために
生まれてくるわけじゃありません。

妊娠初期に不安になるのは当たり前

ここ、大事なので言います。

妊娠初期に
「この子、大丈夫かな」
「将来困らないかな」

そう考えてしまうのは、
ホルモンの仕業でもあり、
ちゃんと母になろうとしている証拠。

だから自分を責めなくていい。

ただし、
その不安を
赤ちゃんの誕生日に押し付けないでください

 

最後に、ベテラン助産師から一言

あなたの赤ちゃんは、
年度末だろうが、年度初めだろうが、
あなたに会いに来ただけ。

それ以上でも
それ以下でもありません。

さぁ、深呼吸。
カレンダーは閉じて、
今日のお腹の張りでも気にしましょう。

それが、今のあなたの仕事です。

産後ケアと無料支援

皆さん、ごきげんよう。

毎日いろんなお腹と、いろんな心に向き合っている
ちょっとおせっかいな“長屋横丁の助産師”です。

今日は、これから赤ちゃんを迎える皆さんに
少しだけ本音のお話をさせてくださいね。

相変わらずズバッと言う性格ですが、
今日はなるべく優しめでいきます(笑)。

最近は、妊娠がわかるとすぐに
「補助金」「無料」「支援」という言葉が
目につく、時代になりました。

妊婦健診の助成があって、
出産費用にも支援があり、
産後ケアも受けられる。

制度としては、とても恵まれている時代だと思います。

昔を知っている身としては、
「いい時代になったなぁ」と感じることも本当に多いです。

でもね。

妊婦さんに一番伝えたいことがあります。

支援があるということは、
一人で頑張らなくていいという意味。

でも、
誰かが全部やってくれるという意味ではありません。

妊娠中って、心が揺れます。

ホルモンの影響もあるし、
先が見えない不安もある。

「ちゃんと母親になれるのかな」
「赤ちゃんをかわいいと思えなかったらどうしよう」

そんなこと、誰だって一度は考えます。

だから、頼っていい。
休んでいい。
甘えていいんです。

ただ、そのときに
ひとつだけ大切にしてほしいことがあります。

それは

「お互いさま」と「ありがとう」

この気持ちです。

産後ケアや医療の現場にいる私たちは、

お母さんを「楽させるため」だけにいるわけではありません。

お母さん達を守りたいから、ここにいます。

赤ちゃんの命を守ること。
そして、お母さんが壊れてしまわないように支えること。

それが私たちの仕事です。

でも、私たちは魔法使いではありません。

皆さんの気持ちを、
何も言わなくても全部わかるわけではないんです。

「少し休みたい」
「今日は話を聞いてほしい」
「赤ちゃんを少し預かってもらえると助かります」

そう言ってもらえたら、
私たちはちゃんと応えます。

妊娠も、出産も、育児も、

一人で完璧にやるものではありません。

でも同時に

全部を誰かに任せてしまうものでもありません。

このバランスが、とても大切だと感じています。

赤ちゃんは、お母さんの声が好きです。

泣いている理由が分からなくても、
抱っこがぎこちなくても、

お母さんの匂いとぬくもりが、
赤ちゃんにとっては一番安心する場所です。

あなたがそばにいるだけでいい。

それだけで、
もう十分に母親なんです。

制度や支援は、

母になるあなたを助けるための道具。

主役は、
あなたと赤ちゃんです。

困ったら聞いてください。
疲れたら休んでください。

そして、
誰かが支えてくれていることも
ほんの少しだけ思い出してもらえたら嬉しいです。

私は今日も、

ちょっと口うるさくて
ちょっとおせっかいで
でも本気で皆さんの味方の助産師として

ここにいます。

大丈夫。

あなたは、ちゃんとやれます。

妊婦さんにヨガをすすめる本当の理由

〜出産も産後も、呼吸があなたを助けてくれます〜

さて今日は、
「なぜ妊婦さんにヨガをおすすめするのか」
このお話を、少し丁寧にさせてください。

どんなヨガでもいい、わけではありません

まず大事なことから。
当院がおすすめしているのは、
オンラインの無料ヨガや、どこでもやっている妊婦ヨガではありません。

当院で、エリ先生が行っているお産の森ヨガです。

このヨガは、私たちが「妊婦さんにとって、呼吸がどれほど大切か」
を直接お伝えし、呼吸を何よりも重視して組み立ててもらっています

だからこそ、
✔ 出産の時だけでなく
✔ 妊娠中の不安定な時期
✔ 産後の心と体

すべてに役立つヨガになっています。

なぜ「呼吸」がそんなに大事なの?

妊娠が進むと、お腹が大きくなります。
すると肺が圧迫され、無意識のうちに呼吸は浅くなります

呼吸が浅い
= 脳への酸素が足りない
= 思考がネガティブに傾きやすい

✔ ちょっとしたことで落ち込む
✔ 人の言葉が素直に入ってこない
✔ 集中力が続かない
✔ ミスが増える

「ホルモンのせいだから仕方ない」と思われがちですが、
酸素不足が、さらに状態を悪化させていることも少なくありません。

産後うつも、酸素不足が一因になることがあります。

出産の時、呼吸は赤ちゃんの命を守ります

お産の時、
赤ちゃんは陣痛というストレスの中にいます。

そこに
お母さんの恐怖や緊張で呼吸が止まってしまうと、
赤ちゃんへの血流が減り、酸欠状態に。

結果として
✔ 吸引分娩
✔ 帝王切開

を急がなければならない状況になることがあります。

これは、誰のせいでもありません。
「知らなかっただけ」なんです。

ヨガを続けたお母さんたちのお産は、やっぱり違います

私の経験上、
エリ先生のヨガを毎回しっかり受けていた方のお産は、本当に見事です。

呼吸が整っていると
✔ 酸素がしっかり体に届く
✔ 体が柔らかい
✔ 怖さがあっても思考が前向き

先日の経産婦さんは、
陣痛中の呼吸がとても上手で、痛みの逃がし方も完璧。
結果、一回のいきみで出産されました。

これは偶然ではありません。

「ヨガの呼吸やってごらん」と言えない現実

緊張が強く、
初期の陣痛で過換気になってしまう妊婦さんに、

「ヨガの呼吸、やってみて」

そう声をかけたいのに、
その方がヨガを受けていないと、言えないのです。

こんなに不安になるなら、
もし妊娠中にヨガを受けていたら、
どれだけ心強かっただろう……。

 

私たちは、手取り足取り伝えています

お産の時に困らないように
授乳で困らないように
退院後に一人で泣かなくていいように

冷え、骨盤ケア、食事、ヨガ、乳首の準備……
考えうることは、すべてお伝えしています。

「初めてだから、分からなくて当たり前」
ええ、分かっています。

だからこそ、
妊娠中から“楽になる準備”をしてほしいのです。

私たちは、
持っている知識と技術を100%差し出しています。
それを使うかどうかは、最終的にはご本人の選択。

産後に困ったら、どうか一人で抱えないで

1ヶ月健診の母子の姿は、
ある意味「お産の森の成績表」。

もし退院後につまずいたら、
どうか産後ケアを使ってください

「また入院?」と思うかもしれません。
でも、困っているのは本当にお母さんだけでしょうか。

赤ちゃんは、
慣れない育児の中で、困っていませんか?

足りない授乳
多すぎるミルク
何が足りなくて、何が多いのか

一度立ち止まって、見直すための入院。
それも、とても大切な選択です。

最後に

産後に悩んだ時、
一番困っているのは誰なのか。
どうしたら解決できるのか。

少しだけ視点を変えて、考えてみてくださいね。

そのための準備として、
妊婦ヨガと呼吸
これは、未来の自分と赤ちゃんを助ける“投資”です。