産後ケアで全てを任せて

皆さま、ご機嫌よう。

年寄りのお節介が止まらないお産の森
お節介が過ぎてトラウマになりはしないか
心配さめやらぬこの頃です。

意味のある意味産後ケア

本日産後ケア2回目を利用なさって帰られた産婦さん
「やっと何とか疲れが取れました」と。

実は今回2回で、前回1泊だけのご利用なさってました。
しかし、誰がみても「そんなんで身体休まるの?」
といったスケジュールでした。
目的は身体を安める事が第一ではなかった様ですが………

一旦帰られましたが、直後に再度の申し込があり
もう二泊一歳前の末っ子ちゃんとともに産後ケアを
受けられました。

今回の産後ケアでは、夜だけでなく昼間も全てお任せ、
赤ちゃんと一緒にお風呂に入って出された食事をして
寝るだけです。

お母さんが休めて食事が毎食食べれるお陰で、
入院前まで伸び悩んでいた赤ちゃんの体重も
この2日間でグッ⤴︎と増えました。

結局入院した事でお母さんの赤ちゃんの成長停滞
という心配事は
ご自身の疲労困憊と栄養不良からくる母乳分泌不足
その部分を補給してあげる事で全てが回転始めました。

育児に追われてしっかり食事出来ていなかったことや
栄養補給しないと母乳は出ないことが実感できましたね。
育児とは、時にサボる事も仕事なのです。

そして、お産の森のお食事が美味しい事を知った
赤ちゃんは、食事をモリモリ食べる事が出来る事も
わかりました。
コレからは一歳に向けて、おっぱいだけでなく
離乳食も進めていけると
お母さんの身体はもっと楽になる事でしょう。

歳の離れたお子さんをお持ちのお母さんは
参考にして頂きたいです。
離れてなくても、妊婦から引き続き
栄養不良のお母さんいらっしゃいます。
まずは今のご自身の身体の状態を自覚する事です。

今回は産婦さんにもお産の森でも大きい収穫となりました。
私にとっては初めてホッと安心して送り出せた
症例でした。

産後ケア中は上の子の事も掃除も洗濯も必要ありません。
お産の森でしたら、着替えもすべて揃っています。

経産婦さんであっても上の子だけを預かって
もらえさえすれば、簡単に産後ケアを受けることが
できます。もちろん、他院で出産された方もウェルカム。

お産の森でも増床したため産後ケアの余裕ができました。
これまでお断りしていた方も利用しやすくなったと思います。

赤ちゃん会を通して感じる老化

私もそろそろ3回目の成人式が見えてくる
年頃となりました。
歳は取るばかりでなく、着ぐるみの劣化と共に
経験値は反比例して上がっていきます。

お産の森スタッフには育児も終え、
壮年期〜老年期に向かう人生の深みを帯びた人が
殆どです。
人生で味わう喜怒哀楽の半分以上は余裕で経験して
いるでしょう。
だから、妊産婦さんにお伝えするのです。

時々、退院時に初めて会ったパパさんが赤ちゃんに
夢中になって、ママさんに荷物を持たせるご夫婦。
手荷物が少ないとはいえ、まだまだ大荷物で
入院されてるので、荷物は軽くない事を私達は
知ってします。

退院前日までに退院後の約束事(産褥期の過ごし方)を
持ってして退院指導を行なっています。
その項目の中に「赤ちゃんより重いものを持たない」
とあります。

骨盤底筋が、4週間を掛けて元に戻っていく過程で
重い荷物を持つとどうなるか想像頂けますか?
子宮の戻りも悪くなり、骨盤内にどんどん下降し
早くから子宮下垂になってしまいます。

子宮下垂とは農家を何年もやって来た高齢者に起きやすい
です。その中で、「産後3週間で床上げさせられた」と
いう言葉を多く聞きます。
今は、親御さんもそんな事は聞いた事もないので
お子さんに教える事がないのでしょうが、
このままですとあと20年も経てば
子宮下垂と、腰の曲がったおばあちゃんが
街を席巻しているでしょうね。

妊婦健診でもそうおもいますが、
人っていうのは、外観だけで判断しません。
コレはダイバーシティの観点からいえば
非常良い事ですが、「餅は餅屋」です。

この言葉の意味も今では通じない(死語?)
かもしれませんが………………

お産の森スタッフはまずエビデンスを大事にしています。
物事を判断する基準になるからです。
そのデータはただアップデートしていきます。
そこに、経験値を重ねてケアに入ります。

教科書通りであっても、指導がたどたどしかったら
伝わりづらいし
あるいは、教科書通りの体の履き方だと、
患者さんはスッキリしなかったり、
坐薬の入れ方にも角度や圧がありますが、
それは患者さんごとに違います。

そうです。
ケアとか指導とかいうのは、
対象者に合わせて行なっているのです。
目の前のあなたに向かってお話ししてます。
対象者以外のことは言ってないのです。

しかし、妊婦さんを目の前にして話をしても
自分だけのこととは思ってないから、
生活の中に取り入れない。

助産師外来でお産が楽になる話を聞いてもちくわ耳
いざお産!となったところで、
準備のできてない身体は赤ちゃんを自力で出す事が
できません。

それもそのはず。
お産のエビデンスと経験値を持ったプロからの
プライベートレッスンを無駄にして、
生活には全然活かせなかったのですから

脚を温める。冷やさない。
レッグウォーマーをもらっても記憶の片隅
使いもしないで、お産直前のお産の勉強会にさえ、
ワンピースに素足、もしくはフットカバーだけ。

恐らく、どMなのでしょう………………
仕方ありません、個人の嗜好まで私達がコントロール
する権利はないのですから。

ちなみにですよー
長く続く微弱陣痛で喜ぶ産婦さんを私はまだ
見たことありません。
でも、陣痛で亡くなった方も見た事は無いので
その程度のお産で満足なさるのであれば何も
お伝えすることはありません。

ただ、いえるのは、私は「いいお産」を知っています。
「あぁ気持ちよかったなぁ!!」と感嘆するような
素晴らしいお産を、コレまでに何度となくみてきました。

お産なんて怖くない!
お産直後に「またこうやってお産したい!!」
とほんとに美しい女神の様な微笑みで呟く姿。
私はそこに神を見ているのです。

宗教ぽいと思われるならばそれでも構いません。
宗教的な事で命は奪われませんから。
逆に、宗教的だと思う事で何かが起きたと
こじつける思想がもはや宗教なのですから。

くだらない話しはよしとして。

お産の森は力なのです。
妊娠する力
お産する力
子育てする力
生き抜く力

産後も困った時はお産の森を訪ねて下さい。
宗教勧誘などは全くありません。