毒舌、暴言なんの事?

私の助産師外来についてお話しします。

事実を言えば毒舌だの暴言だのって
罵られますが、
事実をお伝えしているまでです。

現代はこだわらなければ
なんでも手に入るからなのか?

あれも、これもと欲張りが多い。

ダメな事はだめ
出来ない事は出来ない

という事をわからない人が多いのは
豊かな社会がそうさせたのでしょう雅
実はそれが
世の中をややこしくしている事を
知るほかありません。

おそらく、そういった欲しがりさんは
物事に優先順位がついてないから
混乱を招くのです。

コロナの対応だってそうです。

未だに「立ち会い分娩をしたいから
別の病院にします。」という選択をされる
方がいたり

「面会、立ち会いができないのは
厳しい」といわれたり…

果たして
新たな命を迎えるにあたり
コロナの感染リスクを避ける事より
面会や立ち会いをすることの方が
そんなに大事な事でしょうか?

私たちは命を育む上で
優先順位は1位は何かを理解しているので
それを理解されてない方の
意見に迎合するつもりは
全くございません。

何より、それを理解しない人は
想像力が無いだけだと理解してます。

これは妊娠中の生活の優先順位であり
産後の生活の優先順位でもあるのです。

事が起こってからではどうしようもないのです。

大出血が起こってしまったとき
「なぜこんな事になってしまったのでしょう」と
聞かれても、私たちも何故かはわかりません。

高齢、高血圧、糖尿病などの合併症が
無くても、多産でなくても
これといってリスクがなくても
大出血はおこるのです。

もしかしたら、もう一歩ふみこんで
身体の準備をなさっていたらよかったかも
しかし、あくまでたらればの話。

それ以外にも産後に高血圧になったり
子癇発作が起きたり………………
お産の時は想像もつかない大惨事になることが
この医学が発達した現代でも
普通に起こり、タイミングを逸すると
命を落とします。

それは赤ちゃんもしかり。
当然お産で想定外のストレスを受けると
赤ちゃんの状況を悪くします。

そうならないように妊娠中から
注意してみてますが
誰にそれが起こるかなどわかりません。

だから、当たり前の事ですが
ちゃんと生活してください。
無理はしないで、養生してください。
体力を作っておいて下さい。
体冷やさないで下さい。

様々な指導をしますが、
実際やっているかどうかは本人のみ知るところ。
分娩の経過や分娩に向けての準備を外来で
みていると
その方の分娩に対する心づもりは
わかりますが、
だからといって何か起こる
起こらないはわかりません。

ただ、家族皆さんで周知しておいてください。
お産は何があるかわかりません。
自分の思い通りになるわけでは決してないのです。

私たちは必要ない誘発は勧めません。
必要と判断して
優先順位としてすすめているのです。
ですから、素直に指示に従いましょう。

その時期だって既に遅い時もあるのです。

そのお産に耐えられる身体であるうちに
お産して下さい。
自然分娩は自然に生活できた方に与えられる
チャンスです。
不摂生の向こうに自然分娩などあるはずが
ありません。

不摂生とは自然に抗う姿をさします。
自然に抗いながら赤ちゃんを見ずして
生活してきた妊婦に
自然分娩を求めるのは無知以外の何者でも無い。

妊婦と向き合っていなければ必然と
自然分娩の敷居はひくくなる事でしょう。

自然分娩とはそれはそれは大変な準備が必要と
いう事を妊婦が理解しないと
自然分娩と向き合うには
命がいくらあってもたりません。

これが、10年以上自然分娩にこだわって
妊婦と関わってきた私たちの感想です。

誘発分娩、促進分娩はこの時代のお産を診る
うえでは医学の恩恵だととらえています。