アンケート回答

お産の森では入院中の方にアンケートを
お願いしております。
回答はこちらのブログで
行う事にしていますので参照して下さい。

Q1.お産もない、処置もないのに
待ち時間が長いのはどういう事?

A.長時間の待ち時間につきましては
大変申し訳ありません。
妊娠中のお腹で長時間お待ちいただくのは
さぞ苦痛な事であろうと察し心苦しく感じています。

しかし、通常お一人を十分に診れる時間を想定して
予約を取っています。

待ち時間はひとりの妊婦や患者さんにどれだけ
診察時間がオーバーしたかによって延長していきます。
延長している診察というのは
受診された方に問題が診つかった場合
治療に対しインフォームドコンセントが
必要になります。
そこに同意が取れるか否です。
同意が取れない場合、次の方法をとらなければなりません。
そこに非常に苦慮している事といったところでしょうか。

他には通常の診察でもその場で異常が
見つかる事はあります。
超音波スクリーニングで精査はしていますが
赤ちゃんは成長しますから、成長と共に変化するので
その過程でわかる異常があれば
確定診断がついた時点で説明が必要になりますので、
それも時間を要します。

人によって診察に時間がかかってしまうのは
「病気だけを診てるわけではなく
人を診ています」ので理由はさまざまと
いうことになります。

それをどう捉えられるかではないでしょうか。
時間通りに診察が進む産婦人科があるのであれば
ちょっと心配になります。

予約時間としては通常ドクターが診れる時間を
設定していますので予約時間云々の問題ではないと
認識しています。

助産師外来では本来ならば
持ってきていただくべき記載資料や
やっていただくべき生活を行えていない方に
指導ていると、どうしても時間を要して
しまいます。出来るだけお待たせしない様、
スタッフも尽力しております。

また、スマホで待ち時間を確認できるシステムを
ただ今、導入の方向で進めています。

お産の森は1度の診察でドクター診察と助産師外来が
セットになることもあるので
それに合わせられる、システムがなかなか見つからず
システムの導入が難しいのが現象です。

しかしある意味では生活指導も受けられ、
ドクターの診察も受けられるというスタイルは
他にはないレアなスタイルであり
贅沢な事であることをお伝えしておきます。

とはいえ待ち時間に関しましては
ご不便をおかけして申し訳なく感じています。
もうしばらくお待ち下さい。

Q2.虫が多い。定期清掃や害虫駆除を
検討されたらいかがでしょうか?

A.ご丁寧なアドバイスありがとうございます。
ご忠告いただいていながら申し上げにくいのですが
お産の森は開院当初より定期的に害虫駆除、
定期清掃、庭の低木高木剪定、環境整備に関するお手入れは
おそらく他院に比べてかなりセンシティブに
行っていると思います。

ただ、ここで生業を営む事について私たちは
「自然からの借り物を大事に使わせていただきます」
という気持ちで運営しています。

この場所はもともと森と畑しかない静かな場所でした。
建築する時も、出来るだけ森の生態系を崩さないよう
ある物はできるだけ生かして、害があるものは最低限に
取り除く。
新参者として謙虚な気持ちで森を手入れしながら
使わせて頂いております。

とはいえ、妊婦さんに不必要に不安にさせるのは
本望ではないので、一応虫についてお話しします。

ムカデの様な虫と騒がれているゲジゲジですが
益虫でありダニなどの害虫を食べてくれ
人に害は及ぼしません。
攻撃もせずにウロチョロしてるだけですので
できればそっとして置いていただけないでしょうか?

また、ダンゴムシに関しては落ち葉などを食べて
土壌を豊かにしてくれるこちらも益虫です。
ダンゴムシに噛みつかれた方など
いらっしゃらないでしょう?

ちなみにお産の森は見ての通り
森の中にある入院施設です。
虫がでるのは大前提と謳っております。
入院時の説明と同意書の中に記入をさせて
おります通り自然に考えると森に虫がいるのは
当たり前の事です。

妊婦さんや赤ちゃんが来院されたり
入院されることを考えるともちろん害虫駆除は
むしろ積極的に行っていますが
害虫駆除に強い薬を使う事は
決して赤ちゃんと妊婦さんにとって
安全な施設とはいえません。
建築木材もホルムアルデヒドなど人体有害物質を
使わないよな工法で行っています。

それを考慮された上で入院してくださると
少しはご理解、ご安心いただけるのではないでしょうか。

Q3.テレビが欲しい。台風や地震情報がなく不安だった。

A.産後入院中に自然災害にあった場合、
入院時のオリエンテーションで避難誘導について
行っているとおりスタッフの指示に従い避難場所へ
移動していただく事が一番安全な方法です。

テレビを観てイタズラに不安を抱え
赤ちゃんのお世話がままならなくなることは
入院中の方に必要とは思えません。
また、産後の入院は身体を休め
育児を習得されるための貴重なお時間です。

開院してからすぐに東日本大震災がございました。
私たちは被災経験があるのです。
私の知る限り、母乳育児を基本とし
産後の入院生活を送っている産婦さんを見ていて
その方達にテレビが必要と感じた事は
一度たりともございませんでしたので大丈夫です。
安心してテレビの無い入院生活をご堪能ください。

今はスマホという便利なものもございますので
上手に使って情報を得られれなど
生活の中に創意工夫があった方が
育児は楽しいかもしれません。

追記、テレビをみる程の余裕があれば
その時間身体を休めて夜の授乳に備えましょう。
これからの長い育児期間
「こんなに充実した時間はなかった」と思うほど、
お産の森での入院生活がいかに幸せだったか
何度も思い出す日がくる事でしょう。