zoomクラスの活用

こんにちは、こんばんは、ご機嫌よう。

本日はお産に対する不安をひたすら
訴えられる妊婦へのアドバイスです。

妊婦だから、不安は当たり前、優しくして欲しい
はスタンダードに通じる事でしょうか?

お産の森では、その不安や恐怖に寄り添う
努力を試行錯誤しながら考えています。

不安を連呼される妊婦が必ずしも
不安解消のための努力や工夫を
行なわれているでしょうか。

ヨガ、骨盤ケア、クラスの視聴、参加
ラズベリーリーフティやお灸、レックウォーマー
漢方内服、便秘解消、栄養補給、運動

沢山の事をアドバイスしていますが
不安を抱えたどれだけの方が積極的に
不安解消をされてるのか?

先日のクラスANSERの参加人数を見ても
ヨガの参加状態をみてもそれは
明らかです。

結局は受け身でその時になって誘発分娩を
促されると不本意だと文句をいう。

こんなはずじゃなかったという。

では、どんなはずだったのでしょうか?

★説明を受けてない。
→説明を聞いてないのかもしれません。

★不安なのに寄り添ってくれなかった。
→不安を乗り越える行動をされずにお産まで
過ごされていたのかもしれません。

★何も教えてもらえなかった。
→よほど、外来での話をスルーされていたのですね。

切迫で安静だったのに、38週で誘発になる。

これはよくある事です。
安静にするのは早産までですので36週まで

それ以降は赤ちゃんの肺の成熟も哺乳力も
まずまずで保育器に入らずとも自力で外界の
生活に順応出来る確立が高いので
産まれてきても問題は少ないです。

しかし、安静の間、運動量が少ないにも関わらず
高カロリー食を摂取されたことにより
赤ちゃんが成長してしまい巨大児になってしまうと
それはそれで問題が起こります。

特にお産においては、微弱陣痛、弛緩出血
裂傷がひどくなってしまったり。

その前に、お母さんの内臓機能も悪化してしまうリスクも
妊娠性高血圧症になってしまい、そこから悪化
すると更に命の危険性を伴うことにも
繋がります。

その時期を見定めるのも大事なポイントなんです。

知識のない方には一見矛盾のように感じられる
かもしれませんが、外来では院長はじめ、助産師が
診断し判断する内容はそんな簡単な事ではないのです。

勿論、前述した項目を生活にとりいれ
切迫早産でも、安全にすごせる生活をなさっている
方や、体質である方なら起こり得ない事象なのです。

妊娠って女性のライフサイクルからいうと
早い方で10代後半から40代前半と
幅広い年代で営まれる事ですので、
どの世代でも同じ扱いな訳もなく

17歳未満から35歳以降はハイリスク
特に40歳以上になれば超ハイリスクになります。
それは受け入れていただかないといけない事実です。

自然分娩しかできない助産院では
40歳以降のお産はできません。

それだけ高齢出産とは管理出産が
必要になってきます。

「自分ではどうしようもない年齢のことを
ごちゃごちゃいわれた。」
などと、罵る方がいらっしゃいますが
どうしようもない年齢だからなお、気をつけないと
いけない事を、口説くお伝えするのです。
それ以前にごちゃごちゃ言われてないと
行動に移せない方だったのかもしれませんね。

高齢であると内臓機能の悪化も進みやすく
高血圧に陥ると常位胎盤早期剥離がおきて
赤ちゃんより先に胎盤が剥がれやすくなり
胎内死亡につながります。

お母さんの身体も負荷がかかりすぎると
①妊娠高血圧症、②子癇発作(痙攣)、③HELLP症候群
(赤血球の溶血、肝機能障害、血小板低下)がおこると
母体の生命危機がでてきます。

ちなみに上の③病態はあっという間にできあがります。
時間勝負の病状です。

誘発分娩を勧めようものなら
胃切り立って拒否する
(とくに)高齢妊婦にいらっしゃいますが、
これを説明しても全く理解しようとはされません。

理解できないのかもしれません。
ご自身が、高齢である事を認めたくないか、
あるいは怖いか?だと推察してます。

でもね、お母さんが亡くなってしまったとき
赤ちゃんが亡くなってしまったとき、
ご自身が誘発分娩や帝王切開を拒否された事に、
責任とって下さいますか?

もし、責任とって下さったとしても(ありませんけどね)
亡くなった命って戻ってこないんですよね。
きちんとカルテに記録しますが、結局は医療者側の
責任なのです。

そのために、健診に来てくださって
いるのではないですか?
っていつも思います。

何のために妊婦健診なのでしょうか。

そんな方は助産師をまず信用されません。
医師しか信頼してない。
それでも、医師から説明しても同意はしませんけどね。

年を取ると、謙虚さってなくなりますね。
でもその謙虚さが命綱だったりするんですよね。

みなさんも、美しい年の重ね方しましょうね。

まあ、とにかくギリギリになって地団駄をふむような
みっともないお産をする前に
妊娠中からやるべき事をやっておきましょう。

言っておきますが、お産も産後も
お母さんや赤ちゃんのケアをおこなうのは
看護師や助産師ですからね。