【第1回】妊娠中の体重管理は厳しい?

【第1回】体重管理 本当のところを助産師が正直に話します

ごきげんよう。
口うるさいけど放っておけない助産師です。

先日、妊婦さんからこんな話を聞きました。

「お産の森で産むって言うと、
“体重管理が厳しいんでしょう?増やすなって言われるんでしょ?”
って言われるんです。でも私は“増やせ増やせって言われてます”って答えてます。」

…そうなんです。
噂って、だいたい逆に伝わるものです。

妊娠中の体重管理は「減らすこと」ではありません

検索ワードでも多いですね。

  • 妊娠中 体重管理 厳しい?
  • 妊婦 体重 増えすぎ 怒られる?
  • 妊娠中 体重 増やしていいの?

結論から言います。

体重は「増やしてはいけない」のではなく、
“正しく増やす”ものです。

昔は一律「8~10kg増加」と言われていました。
でも今は違います。

お産の森では、BMIを基準に個別管理しています。

✔ BMIが低い方 → 10kg以上増やすことも
✔ 標準の方 → バランスよく段階的に
✔ BMIが高めの方 → 増え方を慎重に

振り幅はとても大きいのです。

だから「体重を増やすな」と一律に言うことはありません。

なぜ妊娠中に体重コントロールが必要なの?

ここを知らないまま
「体重に気をつけて」と言われても混乱しますよね。

妊娠中の体重管理は、

✔ 赤ちゃんの発育
✔ 妊娠高血圧症候群の予防
✔ 妊娠糖尿病の予防
✔ 難産リスクの軽減

のためです。

増えすぎても
増えなさすぎても
どちらもリスクがあります。

女性にとって体重の話はデリケート。

でも、これは見た目の問題ではなく
命の問題なのです。

「体重だけ言われる健診」は孤独になります

エコーだけして
「あとは気をつけてね」と丸投げ。

それでは妊婦さんは不安になります。

何をどう食べればいいの?
いつ増やせばいいの?
どのくらいなら大丈夫?

わからないまま体重だけ指摘されると、

✔ 食事を抜く
✔ のど越しの良いものだけ食べる
✔ 偏った食事になる

結果、余計に体調を崩すこともあります。

体重管理とは
生活指導そのものなのです。

次回は、

✔ 肥満と痩せすぎの本当のリスク
✔ 妊娠糖尿病は体重だけの問題ではない
✔ 気分の不安定さと食事の関係

についてお話しします。

助産師外来とは?

妊娠期の不安に寄り添う「助産師外来」へようこそ

お産の森へようこそ。
そして、助産師外来へようこそ。

妊娠が分かったばかりのあなた。

うれしい。
でも同時に――

「ちゃんと育つの?」
「このまま仕事続けて大丈夫?」
「なんだか気持ちが不安定…これって普通?」

そうですよね。
妊娠初期 不安で検索して、ここにたどり着いた方もいるかもしれません。

大丈夫。
その不安、あなただけじゃありません。

妊娠が分かった瞬間から、出産と育児は始まっています

私たちは長年、たくさんの妊婦さんを見てきました。

はじめての妊娠で涙ぐむ人。
二人目なのに、前より不安になる人。
三人目なのに「今回が一番こわい」と言う人。

妊娠ってね、回数じゃないんです。
毎回、違うドラマなんです。

だから私たちはいつも言います。

「妊娠した瞬間から、あなたの心も体も大仕事を始めているのよ」って。

妊娠初期はホルモンの影響で、妊娠 メンタル 不安定になるのは当たり前。
涙もろくなったり、イライラしたり、急に怖くなったり。

弱いからじゃありません。
ちゃんと赤ちゃんを守ろうとしている証拠です。

助産師外来とは?病院とはちょっと違う、あなたの味方の場所

助産師外来は、診察だけの場所ではありません。

あなたの

  • なんとなくの不安
  • 誰にも言えないモヤモヤ
  • 体のちょっとした違和感
  • 「こんなこと聞いていいの?」という疑問

それを遠慮なく話せる場所です。

私たちは、妊婦さんの顔色や声のトーン、座り方、歩き方まで見ています。
(ええ、職業病です。笑)

でもそれは、あなたを評価するためじゃない。
「大丈夫?」を見逃さないためです。

妊娠初期の不安をひとりで抱えないで

特に妊娠初期は、まだお腹も目立たない。
周りに言えない人も多いですよね。

だからこそ孤独になりやすい。

でもね、はっきり言いますよ。

妊娠中に無理して頑張りすぎる人ほど、あとでしんどくなります。

仕事も家事も完璧にやらなくていい。
「今は育てる時期なんだ」って、堂々としていいんです。

助産師外来では、

  • 仕事を休むタイミング
  • 体調の見極め方
  • つわりとの付き合い方
  • パートナーとのすれ違い
  • 妊娠中のメンタルケア

こうしたことを具体的に一緒に整理していきます。

「検索しても不安が増えただけ…」
そんな方こそ、顔を見て話しましょう。

出産後もサポートは続きます|母乳育児・産後のメンタルケア

出産がゴール?
いいえ、スタートです。

産後は、

  • 母乳が足りているか不安
  • 赤ちゃんが泣き止まない
  • 自分の体が戻らない
  • 理由もなく涙が出る

そんな日がやってきます。

母乳育児のサポートはもちろん、
産後うつを防ぐための心のケアも、助産師の大切な仕事です。

私たちは、きれいごとは言いません。
でも必ずあなたの味方でいます。

妊娠が分かったばかりで不安なあなたへ

最後に、これだけは伝えたい。

妊娠して不安になるのは、
「ちゃんと産みたい」「ちゃんと育てたい」と思っているから。

もう十分、いいお母さんの入口に立っています。

助産師外来は、
あなたの不安を小さくして、
自信を少しずつ育てる場所です。

お産の森で、
一緒に深呼吸しましょう。

大丈夫。
あなたはひとりじゃない。

助産師外来でお待ちしています。

妊娠中の冷えや貧血は出産に影響する?

【後編】妊娠中の冷え・貧血が出産と母乳に影響?助産師が伝えたい本当の準備

前回、妊娠中の処方薬の意味についてお話しました。

ここからは少し深い話をしますね。

怖がらせたいわけではありません。
守りたいだけです。

妊娠中の冷えはお産に影響する?

貧血や栄養不足が続くと、血流が悪くなります。

いわゆる「冷え」です。

冷えが強いと

  • 微弱陣痛
  • 回旋異常
  • 産後の回復遅延
  • 母乳分泌不良

につながることがあります。

お産は体力勝負。

出産時の出血量は約500ml前後。
貧血のままでは、かなりきつい。

「大丈夫」と思っているのは、今元気だからです。

母乳と妊娠中の栄養はつながっている

妊娠中に

  • 鉄不足
  • たんぱく不足
  • 冷え

があると、産後に母乳が出にくいことがあります。

妊娠中は「母乳にこだわらない」と言っていた方も、
いざ出ないと、とても落ち込みます。

それが産後うつの引き金になることも。

妊娠中の体づくりは、
産後の心を守る準備でもあるのです。

日本で安全に産める理由

日本は世界でも非常に安全なお産ができる国です。

妊婦健診が整い、
必要な薬が処方され、
医療に守られています。

でも、医療だけでは守りきれない部分があります。

それが、日々の生活習慣です。

妊婦さんへ、最後に伝えたいこと

私は少し口うるさい助産師です。

でもね、本当に守りたい。

✔ 処方された薬はきちんと飲む
✔ 不安は必ず相談する
✔ 食生活を見直す

これだけで、リスクは確実に下がります。

あなたの赤ちゃんは、
あなたの体の中で育っています。

育てて産むのは、あなた自身。

でも、一人じゃありません。

私たち医療者は、
あなたの味方です。

どうか、自分と赤ちゃんを大切にする選択を。