陣痛

陣痛についてお話しします。

最近のお産で良く聞く言葉
「こんな痛いって誰も教えてくれなかった!」
「こんな痛いって聞いてない!」

これはZ世代特有の共通言語でしょうか?

私は学生時代とはいってもかれこれ30年以上も
前の話です。
陣痛が何故いたいのか?
という問いに「痛」という言葉がはいる事で
痛みになるので、助産師のなかでは
「陣痛」ではなく「陣通」と向き合うつもりで
お産に関わりましょう。といった哲学もありました。

でも痛みは痛み
痛みは、生命反応でもありますから
痛がる姿をみてお産の進行状況を判断しているのも
確かです。

本人の感じ方としては自由ですが、
痛みは辛いものです。
ヨガやイメジェリーを行っている方の話を聞いていると
波をイメージしましょうという方に出逢います。
しかしこれもトレーニングですから
いきなり感じた事のない様な痛みがきて
波のイメージなどできません。

誰も教えてくれなかった!と
陣痛のその時、萎えない様に私はお伝えします。
例えば、陣痛のピークの時の痛みを言葉に表すと

片足を別々の人にもたれ、逆方向に全力でダッシュ
みたいな痛みがそれに近いとでも言っておきます。

産んだ瞬間、陣痛は忘れてしまいますから
ずーっと覚えているわけではないので大丈夫です。

外来で良くか聞きますが
近所のおばさんや会社のお産経験者の
お産にまつわるet cetera。
=都市伝説と思っていただいて間違いない。

まず、陣痛時にのたうちまわりたくないのであれば
準備をすることです。
陣痛やお産、育児はイメージが大事。
シュミレーションしておくと、それ以上の事は
なかなか起きないものです。

陣痛やお産の準備とはヨガやウォーキングです。
深い呼吸は妊娠中においては練習していないと
肺が圧迫されている期間がながいので
すぐにはできません。

ウォーキングだって持久力を作ってほしいのです。
体力がないと途中で子宮が収縮できなくなり
分娩停止になると帝王切開です。

妊娠中の生活も同じで、いつまでも仕事に翻弄している方
上のお子さんに振り回されている方は運動がてきないと
おっしゃいますが、これも逆子の原因。

原因があるから結果があるのです。
妊娠中から真摯に体と向き合っている方は
通常のお産ができます。

全てはご自身でお産のシナリオを作る事が
できるのです。
過信もダメ、他人事もダメ。
全て主体性を持ってお産に望みましょう。
するとどんな結果になったとしても受け入れることが
できると思います。

何より優先順位は赤ちゃんとお母さんの安全です。