診察で言われることはアナタ自身の事

私もそろそろ3回目の成人式が見えてくる
年頃となりました。
歳は取るばかりでなく、着ぐるみの劣化と共に
経験値は反比例して上がっていきます。

お産の森スタッフには育児も終え、
壮年期〜老年期に向かう人生の深みを帯びた人が
殆どです。
人生で味わう喜怒哀楽の半分以上は余裕で経験して
いるでしょう。
だから、妊産婦さんにお伝えするのです。

時々、退院時に初めて会ったパパさんが赤ちゃんに
夢中になって、ママさんに荷物を持たせるご夫婦。
手荷物が少ないとはいえ、まだまだ大荷物で
入院されてるので、荷物は軽くない事を私達は
知ってします。

退院前日までに退院後の約束事(産褥期の過ごし方)を
持ってして退院指導を行なっています。
その項目の中に「赤ちゃんより重いものを持たない」
とあります。

骨盤底筋が、4週間を掛けて元に戻っていく過程で
重い荷物を持つとどうなるか想像頂けますか?
子宮の戻りも悪くなり、骨盤内にどんどん下降し
早くから子宮下垂になってしまいます。

子宮下垂とは農家を何年もやって来た高齢者に起きやすい
です。その中で、「産後3週間で床上げさせられた」と
いう言葉を多く聞きます。
今は、親御さんもそんな事は聞いた事もないので
お子さんに教える事がないのでしょうが、
このままですとあと20年も経てば
子宮下垂と、腰の曲がったおばあちゃんが
街を席巻しているでしょうね。

妊婦健診でもそうおもいますが、
人っていうのは、外観だけで判断しません。
コレはダイバーシティの観点からいえば
非常良い事ですが、「餅は餅屋」です。

この言葉の意味も今では通じない(死語?)
かもしれませんが………………

お産の森スタッフはまずエビデンスを大事にしています。
物事を判断する基準になるからです。
そのデータはただアップデートしていきます。
そこに、経験値を重ねてケアに入ります。

教科書通りであっても、指導がたどたどしかったら
伝わりづらいし
あるいは、教科書通りの体の履き方だと、
患者さんはスッキリしなかったり、
坐薬の入れ方にも角度や圧がありますが、
それは患者さんごとに違います。

そうです。
ケアとか指導とかいうのは、
対象者に合わせて行なっているのです。
目の前のあなたに向かってお話ししてます。
対象者以外のことは言ってないのです。

しかし、妊婦さんを目の前にして話をしても
自分だけのこととは思ってないから、
生活の中に取り入れない。

助産師外来でお産が楽になる話を聞いてもちくわ耳
いざお産!となったところで、
準備のできてない身体は赤ちゃんを自力で出す事が
できません。

それもそのはず。
お産のエビデンスと経験値を持ったプロからの
プライベートレッスンを無駄にして、
生活には全然活かせなかったのですから

脚を温める。冷やさない。
レッグウォーマーをもらっても記憶の片隅
使いもしないで、お産直前のお産の勉強会にさえ、
ワンピースに素足、もしくはフットカバーだけ。

恐らく、どMなのでしょう………………
仕方ありません、個人の嗜好まで私達がコントロール
する権利はないのですから。

ちなみにですよー
長く続く微弱陣痛で喜ぶ産婦さんを私はまだ
見たことありません。
でも、陣痛で亡くなった方も見た事は無いので
その程度のお産で満足なさるのであれば何も
お伝えすることはありません。

ただ、いえるのは、私は「いいお産」を知っています。
「あぁ気持ちよかったなぁ!!」と感嘆するような
素晴らしいお産を、コレまでに何度となくみてきました。

お産なんて怖くない!
お産直後に「またこうやってお産したい!!」
とほんとに美しい女神の様な微笑みで呟く姿。
私はそこに神を見ているのです。

宗教ぽいと思われるならばそれでも構いません。
宗教的な事で命は奪われませんから。
逆に、宗教的だと思う事で何かが起きたと
こじつける思想がもはや宗教なのですから。

くだらない話しはよしとして。

お産の森は力なのです。
妊娠する力
お産する力
子育てする力
生き抜く力

この力を信じて使って頂きたいのです。
なぜ信じない?
なぜ赤ちゃんをお母さんの勝手で苦しませる?

私たちの話を聞いて下さらない方たちは
何か他に「身体冷やす教団」とか
「露出心理教」などのカルト宗教にでも
入っているのでしょうか?

そうでないと、妊娠中に焼肉食べるな、
乳製品さけて、体冷やすな、温野菜、タンパク質を
摂りなさいなど同じ事を何度もリピート
前にす済まずに最低限の身体作りだけで
お産になってしまってます。

なので、実際のお産も何かもう一歩足りなくて
医療介入が必要になる。
まあ、今では無痛分娩が主流になってますけど
私はお産の森で産まれる赤ちゃんは自然に産まれて欲しいと
強く願うのです。

自然の力で、産まれた赤ちゃんは命の力強さを感じるし
安心してみていられます。

自然分娩は、兎にも角にも準備が大事なんです。
ヨーグルトとかグラノーラを食事と思っている感覚の人が
自然分娩とかいうのはもうやめて下さい。
自力で産むのを待ってると赤ちゃんが苦むことになります。
予定を目安に計画分娩オススメします。

あくまで自然分娩にこだわっている方は30週までには
スイッチいれましょうね。
何が何でもの方は、助産師外来に通って
助産師に徹底指導を受けて下さい。
雑巾掛け用の壁使用OK

産後も困った時はお産の森を訪ねて下さい。
宗教勧誘などは全くありません。