自然分娩とは

今回は自然分娩についてお話しします。

皆さんにとって、自然分娩とはどのように
お考えでしょうか。

基本的に自然分娩とは自分の身体に備わる力で
赤ちゃんをお産する事
みたいな感じですよね。

お産の森は自然分娩を推奨して
12年が経とうとしています。
それ以前からも自然分娩と関わってきましたので
結構長きに渡り自然分娩と向き合ってきました。
かくいう私も3人の子供を助産院で
自然分娩しております。

ですから、自然分娩の素晴らしさを語るに
こと足りると思っています。

自然分娩っていうのは皆さん
事象だけを捉えて憧れて、臨まれているのでしょうが
正直、自然分娩って遅くとも妊娠したときに
すでに始まっているんですよー。

自然分娩を希望されている方は
自然分娩ができる備えをやっていますか?
生活習慣、食生活、服装、身体つぐり
妊娠中を通してできてますか?

はじめの妊娠の心得クラスでもお伝えしていますが
20週の助産師外来で自然分娩の準備をしている
妊婦に、会ったことはありません。

もうその時点でほとんどの方は
自然分娩を履き違えていらっしゃいます。
その方たちはまず自然分娩は 
無理と言えるでしょう。

そこに35歳以上の高齢出産となれば
予定日までは待ちません。

待たないから無理と思いました?
思った方は本当に無理です。

〜経験談〜
40歳の初産婦さんが自然に産みたい。と
いらっしゃいました。
私は鼻っから「無理でしょ?。」と思いながらも
まず、いまの生活の改善点と今後やっておいた
方が良いという事を丁寧にお伝えしました。

すると彼女は次の健診までに
産休に入り(母子健康管理カードを使用)、
私がお伝えした全てのことを生活に取り入れて
悪しき生活から脱却されていました。
まるで、お坊さんが出家なさるように…
俗世からの逸脱です。

そのレスポンスの速さには驚きました‼️
そして、彼女は予定日より早く陣痛を起こし
10時間もかからず、骨盤の大きさに相応しい大きさの
赤ちゃんを安産なさいました。

天晴れ‼️でした。
今思い出してもゾクゾクします。

きっと彼女は妊婦健診に来るたびに
次のミッション、次のミッションと
いわばお産の森修行を楽しみながら
通ってこられていたのではないかと
推測します。

40歳でも意気込みが身体を突き動かしさえすれば
可能なこともあるのだということを
実感しました。
しかし、若い子とはちがうので並大抵の
努力ではなかったと思います。

こんなに自然分娩に対して貪欲な妊婦さんが
もっとたくさんいらしたら、どれだけ
妊婦健診でのモヤモヤ感が減るかと思うと…

まあ、とにかくモヤモヤなのです。
予定日近くになると自然分娩の神様が
降臨してチュルってお産させてくれる。と
だれもが妄想妊婦。
ご都合主義。

「こんなに痛いんですか?」
「こんなはずじゃなかった!」

分娩中のこの後ろ向きな言葉
もう聞き飽きました⤵︎
「妊娠中に言ってましたよね。
だって私たちこうなるって知ってるもん」

妊婦健診時にあれこれアドバイスを聞き入れない
妊婦こそ、お産が大変。
スタッフに執事の様にアレコレやってもらわないと
ビビッて陣痛にも耐えられない。

だったら私たちが必要と判断したことを
素直に聞けば良いのに…とおもいますが、
こういう妊婦は「ビビリな自分」を理解してない。
要は地に足がついていないお花畑さん。

こういった方は、経験して失敗に気付かないと
成長しないので、仕方ありません。
無駄はないのです。
受け入れます。

ちなみに、頭硬い方は体も硬いの。
体が硬いと産道が狭くて赤ちゃんが降りて来ません。
だから、必要なことをやりなさいと薦めるのです。
ヨガにお灸に骨盤ケア、ウォーキング
やっておきましょうね。

私たち、節穴ではありませんよ。
勧められたことは素直にうけいれれば、
必ず役にたちます。

食事もそうです。
最近頭が痛いのが、
若いけど自力でお産出来ない20代ヘナチョコ妊婦。

世界観が狭いので、素直に聞き入れるか
頑なに意固地になるか二極化しますが
とにかく、馬力が無い。

なぜそうなのか?
食事です。
フルーツグラノーラ、ヨーグルト、
ソイジョイ、フルーツブランなど
いわばお菓子を食事の一部として食する
浅はかな食生活。

それで食事としている方は
身体を見ればわかります。
その方に今のうちからいっておきます。
自然分娩は無理です。
そんな体で自然分娩に臨んでも途中でお産は
必ずとまりますからね。

止まらないまでも遷延分娩。
お産できても弛緩出血で大出血。
命の危険もありますよ。

しかし、何度お伝えしてもそういう自堕落な食事を
改善しないで甘くて味濃くて簡単な食品から
離脱する事ない妊婦さまは
自然分娩?イヤイヤお産どころか
自身の体さえ理解していないとしか
いいようがありません。

赤ちゃん死んだら誰のせい?
あなたが死んだら誰のせい?

本当にお伝えします。
無理なのに「自然分娩」とおっしゃる妊婦さま
本ちゃんの陣痛が来たら
「もう結構です!早く切って下さい!」と
いわないで下さいね。
妊婦さんはあなただけではありません。

ほんと人騒がせ妊婦御一行様ですが、
院長は
「本人が納得すればそれは充分良いお産になる」と。

………………おっしゃるとおり。

って、自然分娩を推奨しているお産の森。
皆さんが自己責任で自己管理してくだされば
何ら問題はないのです。

本来、自分の体ですからご自身が
一番わかっていらっしゃるはずなのに
自己管理ができていないからこそ
迷うのでしょうね。一貫してない。
優先順位も不明。
思考してない証拠です。

話してればわかりますが、そんな方は頭が硬い。
柔軟じゃない。
人に任せる事ができない。
かといって、自分に責任とれる器もない。

この10年、明らかにお産は変わりました。

開院当初もそれまで私の知るお産では
ありませんでしたが、今はもっと難儀です。

お産の準備もしてない初産婦の、腰や背中を
一晩中、オイルマッサージをしながら迎えた朝が
何回あったでしょう………………

マッサージをやり続けてもお産は進まず、
結局、薬を使って促進分娩からの吸引分娩。
吸引分娩しても産まれず、そこから帝王切開。

切迫で早くから自宅安静をされていた方は
36週から余程頑張って頂かないと
経膣分娩は難しいものだとしみじみ実感しました。

どうか皆さん、切迫早産になるような生活は
なさらないでください!

そんなお産が度重なり私自身、身体を壊した事が
一時ありました。そのときの反響といえば
これも辛辣なもの………………

「体調悪い人にお産を任せるなんて!」
「お産の森とか名前ばかりて厳しいばかり」

人は、顔が見えないとなんでもいえちゃうのですね。
私はその書き込みに鬼をみました。
全集中ですよ笑笑(~_~;)

しかし、私の理念はかわりません。
自然分娩、母乳育児推奨してますと胸張っていいます。
自然分娩で来る方が激減しただけです。

今やれることをお産の森の責任の元遂行します。
なぜなら、必要とされているから。
良いお産を皆さまに知って欲しいから。
ここに開院できたのはお役目だと信じています。

もしこのように「良いお産でなかった」と
嘆いていらっしゃる方は、
キツいようですが
「それは残念でした。」という事です。

それをいちいちお産の森宛に書き込んでくること事態、
良いお産の履き違いなのです。

良いお産は与えられるものではなく
自分で感じるものなので、
その定義はそれぞれです。
自然分娩でなくても
経膣分娩でなくても
帝王切開であっても
素晴らしいお産を直に毎日、拝見しています。
どれもそれぞれにドラマがあって素晴らしい
命をかけていのちを産み出すすばらしさ。
こんなにわかりやすい利他愛とは他には
ないでしょう。

なのに、そこに寄り添い痛みをば分かち合い
お産することはどなたも変わりないのに
なぜいちいち、産み方にこだわるのですか?

赤ちゃんが元気に生まれてきた。
どんなヘナチョコのお母さんからでも
元気な赤ちゃん産むことができるこの時代には
感謝しかありません。

医療介入できない助産院で働いた経験が
あるからこそそれは余計に感じます。

それなのに、そういう根本的な事へ感謝も
出来ない方からごちゃごちゃいわれても
私は馬耳東風です。

良いお産とは
私たちが押し付けるものでは無いですし、
誰かから賞賛されるものでもありません。

私たちは良いお産のためにただ、
寄り添うだけの黒子です。
弱っている人間にわざわざクレーム?

本当に気の毒で想像力のカケラもない
可哀想な方。
「神の御加護を」

幸せとか良い事の定義とは私たちが変えられる
ものではないのです。
全てはご自身の中にある魂にどう響くかであり
そんなものだと捉えていただけないでしょうか?

お産は人生の生き様と同じです。
決してインスタントではありません。
どう過ごして来たががお産に全て影響するのです。

そうなると、ご自身の所業を認められないとは
余程、苦しい事でしょうね。という事になります。

しかし、
死んじゃったら魂も何も言ってられないでしょう?
だから、安心安全は第一なんです。

これからも懲りずに自然分娩を推奨していきます。
だって、プロですから
できるか、できないかは助産師外来で
お会いすればわかりますよ。