考えてるんです!

ご機嫌よう

いつもニコニコ鬼軍曹です。

鬼軍曹は思います。
こんなに知識がある助産師をなぜ存分に使って
くれないのか?

大抵の医療者は自分を道具として
お使い下さい。という感覚で病院に勤めています。

たまにそうではない医療者も
いらっしゃいますが、
そんなレベルの低い話はしません。

現時点私の周囲で働く医療者は
皆献身的で、常に患者に尽くしたいと考えて
いる事に嘘はありません。

そんな医療従事者に信頼をおかないで
ネット情報に常に依存し優先する妊婦さん

ちょっと意識を変えた方がよいですよ。
貴方はお産を誰に任せるのですか?

勧めた物を買う買わないとか最早
どうでもよいのです。
どうぞ、ネットでも何でも
より安く買えるとこで
お買い求め下さい。

それより、自分が抱える不安や疑問
助産師外来で消化できる事が沢山あるのに
なぜ使わないのでしょうか?

聞いちゃいけないと思っているなら、
それは間違いです。
貴方のための時間を予約して受診されてる
わけですから、助産師外来は貴方だけの時間です。

妊婦さんだった人たちがお産をし、
産婦さんになり、お母さんになったとき
やっと医療従事者の力を頼りたくなる。

それ遅いよ。

私たちは出来るだけお産の森に通院された方に
寄り添いたいと思っています。

寄り添うっていうと、
「わがままをなんでも受け止めてくれる」と
勘違いされてる方が
多くいらっしゃいますがが、
そんなレベルの低い話はしません。

そんな事ではなく、その方が持つ可能性を最大に
引き出してお産や育児を健全な状態で迎えられる
サポートです。

痛いとき、薬を持って痛みを無くすのは
物理的に簡単でしょう。
しかし、私たちのいう寄り添いはそうではありません。

帝王切開が決まればその準備について寄り添うのです。
帝王切開はそうでないと産めないから
帝王切開なのです。
白を黒に変えることはできませんし、
そうすることが寄り添いではありません。

その事実をどう本人が受け入れられるか
サポートは必要で、それ以上は
ご自身の精神性になるのではないかと思います。

だって、帝王切開しないと赤ちゃんもお母さんも
命が危険なわけですから、
赤ちゃんもお母さんも安全な状態だけど
お産の方法を決められないから
どっちか諦めます。
は産婦人科医療の領域では
ありえない事なのです。

帝王切開は命を助けるための手術なのです。

妊娠中であれば、
家族背景からくる悩みや
生活の辛さが妊娠生活に影響を与えていれば
一緒に改善案を検討する。
持病を持ちながら、養生ができない方には
その方にもできる養生方法をアドバイスする。

お産中であれば、
そばに寄り添いマッサージしながら
痛いという事を共感する。
痛い痛いと痛みから逃げてお産が進まない時は
気合いを入れることもあります。

そういった事を私たちは寄り添うという
言葉で表現してます。

いろんなイベントを企画して助産師と
ふれあえる機会を作っています。

大半の妊婦さん方から
面倒くさいがられ毎回の参加数は2〜3名

参加さえしてくだされば
面倒くさい事以上の
収穫をもたらせる自信が私にはあります。

1度参加されても内容を理解できなかった方
まだ知りたい方は
是非とも何度も参加して下さい。

先日、沢尻エリ◯ばりの態度で
何を質問しても「別に」だけのお応えしかしない
参加者がいらっしゃいました。

その後に参加した感想をお訊きしたところ
「別に参加しなくても知ってる話ばっかりで
なんか出る意味あったのかな?」
「2回目なんかでませんよ」といった感想。

しかし、実際に迎えたお産は

………………怪獣のように分娩台であばれ
キングギドラ並みに叫びまくり
いわば錯乱状態で、
私がお伝えした内容とは大きく異なるお産でした。

まあ、いいお産かどうかはご自身で決められれば
良いのですが、果たしていいお産を知っているかは
別の問題です。

少なくとも、私が考えている
育児や自身の生き方に自信がつくような
お産ではなかったことは間違えないでしょう

とにかく危険なお産でしたので、
スタッフは安全にお産を終わらせるというのが
使命になったようです。

「それでいい」と感じた方は
せっかくお産の森でお産されるのに
もったいない話です。

彼女はきっとまた、前回と同じように
お産なんて痛くて当たり前
お産なんて辛いだけ………
で今回のお産を終わらせてしまった事でしょう。

そこで私は気がついたのです。

妊婦さんは自分の可能性に気がついていない。
いいお産を知らないでいて、
始めから自分に諦めてる………
自分が舵取りをするお産があるのに………

産婦さんは分娩台で料理される活きの良いコイ
ではない。
自分の意思で赤ちゃんを産み抱き上げて欲しい。
それが、育児を責任持ってやっていきます。という
意思表示に見えるからです。

それをやらず人任せにしてしまう妊婦さんを
みていると
私にはお産を他人事のように受け止めてるように
映るのわけです。

助産師外来で
赤ちゃんの安全に関わる事だからと

例えば溶連菌感染が陽性だった経産婦さんに
誘発に分娩を勧めてみましたが

「自然に待ちたい」とおっしゃいました。
経産婦なので、陣痛の間に抗生剤の点滴が
間に合わない可能性があります。
赤ちゃんへの感染の可能性はわかっているのに………

そして2日後、その方はコロナ感染し
陣痛が始まりました。

確かに自然陣痛はきました、
溶連菌に対する抗生剤投与も出来ました。
無事に赤ちゃんを自然分娩もできました。

しかし、沢山のスタッフをコロナの感染リスクに
晒しての結果です。
お産された後は院内感染予防のため
次の日には帰宅していただき、赤ちゃんと
10日間離れる事になりました。

残念でなりません。
院内感染の可能性をもちこみ
産後の育児指導も出来ず
赤ちゃんだけ残して母子分離です。
スタッフ間ではやりきれない思いです。

優先順位を常に考えていないと
今のような感染力の強いコロナオミクロンBA4.BA5
感染対策をいくらやっていても
そういったこともおこりえる事をお見知り置き下さい。

決して闇雲に誘発分娩を勧めている
わけではありません。
優先順位からお勧めしています。
それでも本人の意向を大事にすると
こんな事になるわけです。
あくまで、素人ですから。

皆さんのなかでも、ほどほど子宮も開き
そろそろ産まれそうだね。
といわれた妊婦さんは
今は安全を考え誘発をお勧めしてます。

陣痛がきてない、37週以降の妊婦が感染した場合
基本、コロナ対応病院で帝王切開というのか
スタンダードです。

もし、コロナの隔離期間が過ぎて産まれず
自然陣痛がきても自然分娩は厳しい事が多いです。
なぜなら、隔離期間中お産の準備ができないので
体力が低下してる妊婦が多いからです。
それは覚悟してくださいね。

今はコロナでどこの医療従事者も疲弊しています。
しのごのいわず、保健センターや
コロナ相談センターのかたの
指示にしたがいましょう。

「私のお産なのだから主張してもいいでしょう?」と
自然分娩を主張される方がいらっしゃいますが
イヤイヤ、一人のその主張をする前に
予防対策しましょうよ。感染してしまえば
自分の主張など2の次ですよ。

そういったわがままが、医療界全体を疲弊させて
しまうのです。

コロナになった妊婦さんは、
健康ではなく病気なのですから、
医療者の指示に従って頂かないと
みんな困って仕事が進まない。

仕事が進まない人の後ろには死にはぐりながら
医療者の指示を待っている方が沢山いらっしゃる
いう視野を持ちましょう。

また、感染すると本人だって血栓とか
飛ぶ可能性は否めません。
赤ちゃんもお母さんも
その覚悟はできていますか?

コロナ妊婦さん。
誰も言いませんが
わがまま言って現場を困らせないで下さい。
貴方に何かあるとみんなが苦しむ事に
なるし、何より判断を間違えると
ご自身が一番後悔なさるのではないでしょうか。