お産の森が出来ること

妊婦さんを診ていると
妊娠中の食事って本当にネックなんですね。
そこで今回は食事についてお話しします。

妊婦健診で診てる限りでは妊婦さんは
カロリーは充分ですが栄養がたりません。
そして運動も足りていません。

栄養がたりないと赤ちゃんの発達に影響する
可能性がでてきます。
だって栄養たりないんですから当然ちゃあ当然。

普段からきちんと栄養摂取できてないことも
自覚されていない方が殆どということに
危険を感じます。

最近の発達障害の多さなど
(これに関しては診断能力が上がった事とか
近所や学校の先生の介入が厚かった事や
何分、大家族だったこともあり
そう言った意味では、社会的要因も大きいのですが
少なくとも、人を殺してみたいなどの衝動性を
もった人格異常又は病気など、不特定多数の殺人など
そんなに存在しない世の中でした)

50年前には考えられなかった異常行動が
多発しているのは
あながち食事との関連性がないとは
いえないでしょう。

例えば20週の健診で
食事表を見せていただいていますが
大半が偏食です。

しかし、その自覚はありません。
平気で「仕事で忙しい」とおっしゃいます。

ふーん。仕事を言い訳がいいわけですか?
では赤ちゃんより仕事を選ぶのですね?
お腹の赤ちゃんに何かあっても
お産がどのようになっても
全て受け入れると覚悟してください。

切迫で酷くなると
2ヶ月も3ヶ月も入院。
入院まで行かなくても自宅安静で
筋力落ちます。

そうすれば自然なお産経過はまず難しいでしょう。
筋力が落ちすぎで36週で安静解除されても
お産までに回復は困難。
赤ちゃんは大きくなります。

そういった原因を探るとメインは
日頃の食事にあると思います。
入院中は食事管理されていますので
何とかキープできても
退院するとタガが外れ偏食の嵐。
ドンドン体重が増えます。
それは同時期赤ちゃんを大きくする事を
意味します。

産後もきっと同じ事でしょう。
産後のお母さんやお子さんたちの栄養状態が
心配です。

もし私が今後できることがあるならば
ずっと前からどういった形であれ
いつか開催したいと思っていた
「子供食堂」
そこには妊婦さんとその子供たち
子供たちだけでお留守番している子供たち

実は全て私の育児経験からの思いが入っています。
妊娠中体調不良で家事ができませんでした。
産後も今考えると軽く産後うつに
なっていたかもしれません。

そして開院前はほぼ毎日打ち合わせで
子供たちにお留守番をさせなくて
はなりませんでした。

今思うと、早く病院に通院して治療していたら
子供たちにはひもじい思いをさせなくて
よかったかもしれません。

当時は引っ越ししてきたばかりで
土地勘はなくそんな込み入った事を相談
する相手もいませんでした。

お留守番をさせるにも気にしてもらう
ご近所さんもいませんでしたしね。

そんな時にふと思ったのです。
もし近所の通っている産婦人科に
「こども食堂」があれば
ちゃんと食事できない妊婦さんや
こども達と一緒に準備しながら
ワイワイと楽しくご飯がいただけるの
ではないか?

お行儀の悪い子にはよそのお母さんが注意したり
お箸の使い方がおかしい子には
誰かがおしえたり

食事しながら、おしゃべりしたり

今はコロナ禍でできませんが
今後、自宅の使い道として
そんな事をやりたいなと
考えています。

もちろん、食費がかかりますので
ワンコインでいただきますが
食事係さん、子守さん、食事準備係さん
後片付けさんなど手分けしたらどうでしょう。

コロナになる前はBBQを開催したりしましたが
必ずいるのです。
「お客様」が。
自分は何もせずに座っているだけ
食べるだけ食べたら後片付けもせず
デザインを要求してきたり
お土産だけもらってサッサと帰る人が。

そんな方は参加不可です。
子供が小さかろうと自主的に参加して
初めて成り立つのですから。
そういった事ができない方は教養が足りない。
ちゃんと親御さんや周りの人に躾られなかった
残念な大人です。

そんな大人を少しでも減らすためにも
こども食堂は必要な気がするのです。

お産の森はまだ余裕もなく賄えませんが
いつか蓄えて是非やってみたい。

なんといっても私が料理が得意ではないので
傍観者になってしまうかもしれませんが
お酒飲みながら🥃皆さんの幸せな食事風景
を見てます。

食べる事って人生最大の喜びではないでしょうか。