産む力

これから書く事、意味がわからなかったらごめんなさい。そんな方は怒らずスルーしていただいて結構です。

お産の森を建てるとき一番大事にしてきたことは、

人と人とのコミュニケーションです。

便利に頼らず、わからないことがあれば人に聞きましょう。困った事があれば尋ねましょう。安産はまず不便を味方につける事です。

というコンセプトでした。

ですから決して便利にならない様な作りと運用にこころがけてきました。

しかし、時代が発達するとともに便利イコール当たり前の世の中になりました。いまではコロナ禍で人が喋ることさえはばかれる時代です。

それでも工夫を凝らし妊婦に必要なヨガや、骨盤ケアなど様々なポスターを掲示してきました。

指導が多すぎて助産師外来の枠では収まらない妊婦ばかりが増えてしまったからです。

しかし、ヨガをやってますか?と尋ねたら「勧められてない」骨盤ケアは受けましたか?「勧められていません」とあくまで受け身。

では、私たちは誰に向けてポスターを貼っているのでしょう?

荷物の内容がかわりました。「聞いてません。」

廊下に掲示してありましたでしょ?「見てません」

そして待ち時間を長いと嘆かれる。その待ち時間何をなさっているのですか?時間の使い方間違ってますよ。たまに、賢い妊婦さんは写メしてそれを参考に準備されてます。あとは紙媒体をもらっていても無くしたなど全く他人事です。

考えてみてください。だれのお産ですか?自分のお産に興味を持たない方が安産できますか?答えはNOです。

自然分娩、自由分娩なんやらかんやら履き違えてませんか?

自然分娩したい方は究極今使っている家電製品使うのをやめてしまいなさい。冬の時期家にいると寒いので外を歩帰宅なるでしょう。今の妊婦は引きこもりすぎ。

家から出れないなら箒で掃いて、雑巾掛けでもされてはいかがでしょう。助産師外来に来られる方の姿勢……ああんなに縮こまった姿勢では、自然分娩どころか経膣分娩さえ難しいですよ。誘発分娩を拒否している場合ですか?

自由分娩したいなら自分の体に責任を取ることが大前提。自由に過ごしていい代わりに医師の判断にはきちんと従う。自分の意にそぐわなくても仕方ありません。あなたの望んだ自由がそうさせたのですから。

高齢の方には予め漢方を処方してへたばらないように気を上げてもらっているので一見元気です。しかし、いつもいう様に自前ではないのです。盛って盛っての恩恵なのに、人は傲慢なのでいつの間にか自分の手柄にしてしまいます。そして、お産を勧められるとキレる。

無理ですって。身体を見てる医師が言っているんです。お産まで待ってたら赤ちゃんに何があっても受け入れますか?

私たち医療者はコンビニ店員ではありません。自由に過ごしてきた方のために休日や夜間に帝王切開するほど暇ではないのです。

夜中に受診される患者。本人は見えていないようですがそこには大勢の妊婦や産婦、赤ちゃんが入院され、今か今かとお産を待ってる方がスタンバイしてるという想像ができない。やはり想像力の欠如の時代です。

何故昼間に受診しないか?前の日の朝から症状があったのに…

今までお伝えしたこと全てがこの世から自然分娩が消え失せようとしている原因です。要するに自ら産む力が無いのですから仕方ない。だからお産は妊娠中から始まっているというのです。

思考しないでスマホ依存。

スマホ依存からの医療者依存。

医療依存からの思い通りに行かなかった時は責任転嫁。

自ら身体も脳も動かしもしないで自然分娩で安産なんて夢のまた夢。自然分娩したところで難産もいますよ。だから促進分娩てのがあるんです。自然分娩向かっている途中に帝王切開だって当然あります。

それは進まないとわかりません。私たちも神様ではないので、そこまではね…

でもこれだけは言えます。

指導に基づきアンテナを常に張って院内の情報をキャッチしている方は安産の可能がすこぶる高い。そんな方には私たちもアドレナリンがでて指導にも熱が入りますしね。

妊婦健診中に医療を敵に回すなんて論外です。ご自身のお辛い時にその辛さを緩和するのは医療者ですからね。仲良くしておくに越したことはありません。

まあ、医療者はプロなので、いくら助産師外来のドアをバン‼️って勢いよく締められてもお産の時は神対応ができるくらい洗練されてますからご心配ご無用ですが、余計な不安は抱えない方が賢明と思います。

今日から私はお産の森の神様に「産む力帰還」の祈祷を日々行うことにします。

畏み畏み………………