排便コントロール

今回は皆さんが全く気にしてないけど
一番気にして欲しい、ウンコのお話。

ウンコのコントロールについては
数えきれないほど
必要性を訴えてきました。

ウンコは毎日バナナ一本🍌分の量をだす。と
いうのは妊婦の最低限の
健康管理であり、身体に対するマナーです。

なぜか?子宮に直接影響するからです。
ウンコを出すときの力の入れ方って
赤ちゃんの産み方と同じなんです。

だから、家のトイレで赤ちゃん産む人 
未だにいらっしゃるんです。
その方は元々便秘の人。

ウンコさえコントロールしていれば
感覚が麻痺することはありません。
普段からウンコを出していないと
いつまでもいきみ倒し、結果赤ちゃんの
出口である頸管長も薄くなり切迫早産になる
んです。

なので、毎回毎回健診のたびに
お通じ出てますか?と
きいているんですよ。

そしてウンコがたまると意味不明の
腹痛を起こす、出血する、
だから、薬を飲んでもコントロールして
くださいとお伝えします。

なのに、変にアンチ薬思考の方は
「できるだけ薬には頼りたくない」などと
おっしゃいます。

そんな方には
へーあなたは薬より安全な物を口にしているの
ですか?と聞きたい。
普段そんな安全な食事や化粧品おつかいなの?
外食しないの?お菓子たべないの?
パンや麺、乳製品に牛肉、豚肉、鶏肉
飼育の方法から農薬、肥料など何からなにまで
把握して召し上がっているのですか?

そもそもなぜ便秘になったかを棚上げしてる!
と矢継ぎ早にききたい。

薬に頼りたくないのであれば
休日や深夜に医者に頼るのも
やめていただきたい。

薬に頼りたくないのであれば
自己管理が大前提ではないでしょうか?

大概、薬は使いたくないだの
自然分娩したいなど主張するような
妊婦は責任は果たさず自己主張しかしない
のはもう理解しています。

そこまで、頑なになるのであれば
診療時間内に受診することくらいの
覚悟は必要なのではないか?と
いつも思います。

産科医はコンビニではありません。
常にスタンバイはしていますが
決して便秘や自己管理できない方のためでは
ありません。
あくまでお産があるからです。

夜中にお産が一軒でもあれば
私らは徹夜です。
次の日はそのまま診療します。

それが産科医の通常の生活ですが
少なくとも、便秘のために夜中診察するほど
暇ではありません。
妊婦は一人ではないのです。
風邪を引いたら内科に受診。
蓄膿症や花粉症になれば耳鼻科受診。
結膜炎になれば眼科受診です。

当たり前のことと思われるでしょうが
妊婦は全てを産科に依存します。
妊婦だけではありません。
内科も耳鼻科も眼科も歯科も皮膚科も
二言目には産科に相談してから。

あのね、勉強してください。
妊婦だってただの人間です。
普段見ている患者と何が違うのでしょう?

ヘソから下しか診ない産科が全身疾患を
診れるわけないではないですか?

その前に他科にかかるような病気にならない
ような生活をしていただきたい。
そのために毎回しこたま指導しています。

前からそうですが、
こう言ったことを感じる場面が
すごく多いのです。
それは妊婦の家族に対しても感じます。
患者はあなた方だけではない。
もっと診療時間内になんとかしようという
心掛けができないでしょうか?

それはいずれ、あなたのお産の安全を
守ることにつながるのですよ。

私が今話しているのは、妊婦の想像力の欠如です。

ウンコが腸にたまるとどうなるか?
全て健診時に説明して、薬を処方しても
勝手にやめる。
ひどい場合は薬さえとりに行かない。

それもこれも
想像力がないので
コンプライアンスが悪いのです。
「自分に限ってそんなことない」と
完結している人達。

食事の問題が原因ですが
やはり「私に限って」

そんな方ほどウンコで何回も受診します。
ウンコで難産です。
ウンコで帝王切開の準備です。
最終、浣腸と下剤で陣痛が始まります。

診察の時は妊婦の体だけを診ています。
他のだれでもありません。
だから、その時の指導はあなたへ
特化した特別な指導なのです。

真摯に受け止めてください。