助産師との距離

今回は助産師外来による指導についてお話しします。

毎回の助産師外来は精一杯知恵を振り絞って
お話ししているつもりですが、
殆どの方がスルーされる。

と言う話は前にもしました。

タチが悪いのが、最後までスルーして
自己責任でお産に向き合ってくださればよいの
ですが、

妊娠中に始まっていると言っている
お産の準備のこと。
イコール「物品の準備」と思っていらっしゃるようで

「できてます。」と自信満々。

もうそうなると、噛み砕いて話す時間は
助産師外来にはありません。

とりあえず、
骨盤の稼働域と呼吸を学ぶのにお産の森ヨガ。
日頃の癖を調整するのに骨盤ケア
身体の冷えを取るのに漢方、お灸
内臓冷やさないで!
足下絶対に冷やさないで!

とだけ伝えて返しますが…
実行してる方など僅かです。

そして全てを実行された僅かな妊婦さんは
必ず御安産です。
これは、開院以来どの方にも言える事。
助産師外来での指導は揺るぎのない内容
なのです。

しかし、馬耳東風な妊婦。暖簾に腕押し妊婦。
こんな方々は間違いなく、36週に入ると
焦ります。
入院したら逆ギレしてスタッフにクレームを
いいまくります。
お産はスタッフの手をはなしません。
必要以上にビビるのです。

不思議ですね。
妊婦中は裏付けのない自信に満ち溢れていますが
いざ本番になると腰が抜ける。

お産の神様って妊婦ご自身の中にいらっしゃる
私はそう思います。
お産の神様は降臨するのではなく
妊婦自身の魂と響き合うかどうかなのです。

最後までお産の神様と響き合えなかった妊婦が
お産の時にビビッてしまうのでしょう。

そりゃそうです。
妊娠中に準備ができてないのですから
自身の中にすがるものがないのです。
それが神様なんですね。

一生懸命、自分の身体と向き合って
過ごされた時間は、必ず自信に繋がり
どんなお産になっても耐えることができる
お産につながります。

それがお産の神様と共鳴すると云う事です。

棚ぼた降臨などありませんよ。