伝えたい事 2

今回はお産の勉強会の復習です。

仕事を産休まで継続したい妊婦さん
34週までの規定

戦後に作られたかなり古く妊婦が働く前提で
作られたものでは明らかにありません。
もしそうだとしても、今のように
通勤時間1〜2時間かけて働くことは
前提にされていません。

そして、仕事で動いているといっても
お産の役に立つような動きは何一つありません。
自由はなく、緊張をともないます。
とても骨盤の可動域をあげているとは思えません。

少なくとも30週くらいでお休みに入らせて頂いたほうが
後のお産の準備に入りやすいことはお伝えしておきます。

そしていままでの、自分の中にある潜在的な緊張を
ほくしましょう。
これはいつもいうように、一夜漬けではかないません。
少なくとも2〜3ヶ月はかかります。
ウォーキング、吉野さんヨガ、骨盤ケアで整えて
ラズベリーリーフティーでお腹を鍛える。

妊娠中より漢方が冷え取りという重要な
役目を果たしてくれます。
お灸も良いでしょう。

どれも生活に積極的に取り入れましょう。

最近では夏の冷えが災し、胃腸障害を起こして
食欲のないことを「つわり」と思い込み
更に不摂生している妊婦が目立つ時期です。

不摂生とはつわりの際の常套句
「食べれる物を食べる」………………………………❌

20週も超えてつわりも何もないでしょう。
ただの胃腸障害です。

胃薬や漢方を処方してもらい
急いで胃を元に戻さないと
お産の体作りがらできません。

あっと言う間に予定日ですよ。
今は動いてないで、貧相な食事に明け暮れる
妊婦が多く、お産して欲しい時期になっても
赤ちゃんが育って降りれない。
押し出す力がなくて降りれない。

そんな難産妊婦が後を経ちません。

私はお産の近い方の内診をしたあとに
必ず脈を診ます。
お産の準備ができた方は太く早く強い脈を打ちます。
しかし、左右が揃わない。
赤ちゃんはもうお産の準備に入っているのに
お母さんがいつまでもしっかりとした食事をしない。
甘い物をやめれない。
グータラしてお産を怖がっている。

すると痺れを切らした子宮は先に破水してしまう。

それで陣痛がつけば良いですよ。
大体がなかなか本陣痛にならない。
でも産婦は怖い痛いを繰り返す。

これはもう、赤ちゃんとお母さんがバラバラです。
お産は赤ちゃんとお母さんの連携プレーですから。
バラバラだと、不規則で弱い陣痛がタラタラくるだけ。

以上、これが、いつまで経ってもお産の準備をしない
他力本願妊婦の姿です。

いつもこの怠惰な姿を見たく無い一心で
助産師外来であーでもない、こーでもないと
他力本願の妊婦とやりとりをしているわけです。

何故、陣痛から逃げられないと気が付かないか?
何故、自分のお産として受け入れないのか?
意味がわかりません。

そんな妊娠生活を送ってきた妊婦でも
お産が始まればもう逃げられません。
産婦になった瞬間
観念しないといけないのです。

私は今まで理解に及ばなかった妊婦でも、
産婦になったその時点から100%許容します。
あとは産婦に必要な事をサポートするだけです。

お産のオンステージです。
このステージに産婦が美しく舞えるかどうか
助産師の腕の見せどころなとこは
大いにあります。

ですから、助産師は黒子
黒子の言うことは聞いといた方がよいですよ。

話はかわりますが、
経験の若い助産師は分娩予測ができないのか、
陣痛にしなれない産婦に対して
抗う人が多くいらっしゃいます。
産婦を叩いてみたり、叱咤したり
罵声を浴びせたり………………
経験がすくないのですから仕方ありませんが
見ていられなくなります。
お産の森では完全NG

私の経験からすれば「抗うには既に遅し」です。
産婦は抗うより受け入れたほうが
お産は進みます。
それに少なくとも私が産婦だったら、
お産の醜態を晒している上に
そばにいる信頼したい助産師から
そのような態度を取られたら
身も蓋もないではないですか。
(自分のお産中にそばにいる助産師に
抗うなど余裕もありませんでしたが。笑笑)

お産の森でのお産は
信頼の元お産を終わらせる事が大前提です。

産婦にカカト落としされようが、
首を横からキックされようが
つねられようが、噛みつかれようが
首を絞められようが………………
笑ってお産に向き合います。笑笑
お産は動物の本能ですから、大人しく産む方が
逆におかしいから。

そのほうが長いお産の進行中でも
楽しく過ごせますしね。笑笑

お産の森ではプロレスのような
フリースタイル分娩はよくあります。
逆にフリースタイルだからあり得るのです。
そしてそんなアクティブバースできる方は
体力があるのでご安産。
そんな姿も、全て受け入れてお産についてます。

何にせよ、助産師なら目の前のお産が何時くらいに
終わるという事を予測しながら過ごしてますから
焦るも何もありません。

陣痛に抗う産婦が、
あと何時に産まれますか?
この痛み何時に終わりますか?は
愚問以外の何者でもありません。

時間を気にしてるくらい
余裕があるのですから
お産のゴールなど本人が思っているより
まだまだ先の話なのです。

何にせよ、だからお産って楽しいのです。
赤ちゃんが無事産まれてきたら
本当に心からホッとします。

その時に放出される
エンドルフィンとかドーパミンとか
オキシトシンなどの幸せホルモンのシャワーを
お産の度に毎回毎回
浴びさせて頂いているので
「お産はやめられない」っていうのが
正直なところなのでしょう。

いつやめてもいいと思うくらいの気合いを込めて
お産はやめられないとお産を終える度に思う
全く矛盾が強めの職業ですね。