お産が近い妊婦さんへ

今日は皆さんの悩みどころ破水について
話します。

36週の健診の際にもお伝えしていますが
破水とお小水との区別は中々つきません。

しかし、来院さえくだされば
診察でわかります。

気にして週末やゴールデンウィークを
過ごされる前に、必ず受診下さい。

破水を疑ってもネットを見て判断される
妊婦が後をたちません。

お産の森で、何度も破水や陣痛の対処を
説明していても、最終決断は何故かが
理解に苦しみますがネットの記事にビビってから。
しかも休日や夜間帯に連絡してこられる。

夜中はお産であたふたしていることがほとんどです。
夜間ですから、昼間より少ない人数で
安全確保します。

想像してください。
ご自身のお産の時にそのような昼間に対応できる妊婦の
軽率な判断でお産の恐怖が倍増したら
貴方はどう思いますか?
医院に責任を問いたくなるでしょう?

しかし、それは医院の問題でなく
お産を簡単に考えていて
お産をバーチャルにしか捉えていないが故に
時間外に受診する事に罪悪感を感じない
主義主張ばかりで責任は果たさないような
大人が溢れているということが問題なのです。

病院をコンビニと思っていらっしゃるのかも
しれませんが、でしたら医院に
コンビニ以上のサービスを求めないでください。

しかし、私たちは自らをコンビニとは
思っていませんので、このように
丁寧に説明します。

破水とは
仮に感染症でもあった場合、赤ちゃんに
垂直感染してしまいます。

赤ちゃんが感染したとなれば
赤ちゃんは他院に転院となり
赤ちゃんとママは離れ離れになります。

と、いうことはイコール
母乳は諦めなければならなくなる可能性が
高くなる。という事です。

ママの思っている以上に破水は
放っておくとリスクを増します。
とくに前期破水(陣痛を絡まない破水)は
感染力大です。

次に高位破水か完全破水かを見極めないと
いけません。
完全破水でも陣痛が起きない場合、
感染以外に他の事も予測しなければなりません。

なにぶん、破水した時点でタイムリミットが
生じます。わかったときにすぐに抗生剤で対処
した場合と放置して何時間も経過したのとは
訳がちがいます。

あとは血液データやママのバイタルサイン
CTGモニターの結果などにもよりますが
ともかく、素人が判断して欲しく無い
お産の対応のアンダーラインの部分です。

それが原因で緊急帝王切開になった方を
何人も経験してます。
破水が帝王切開の原因になるなど
検索で引っかかってこないでしょう。

ネットの指示どおりスルーした結果、
帝王切開になったとしたら
医者の腕が悪いような書き込み。
なぜか、その時だけ焦点は医療者へと向かい
妊婦とその家族は被害者意識が増します。

ネットに知識を依存するのであれば
起きた事象は全てを受け入れなさい。
と言いたい。

まず破水かな?と思った時は
迷わずクリニックに電話☎️
指示を仰ぎましょう。

殆どの場合、入院となりますので
入院の準備をお忘れなく。