産後ケアと無料支援

皆さん、ごきげんよう。

毎日いろんなお腹と、いろんな心に向き合っている
ちょっとおせっかいな“長屋横丁の助産師”です。

今日は、これから赤ちゃんを迎える皆さんに
少しだけ本音のお話をさせてくださいね。

相変わらずズバッと言う性格ですが、
今日はなるべく優しめでいきます(笑)。

最近は、妊娠がわかるとすぐに
「補助金」「無料」「支援」という言葉が
目につく、時代になりました。

妊婦健診の助成があって、
出産費用にも支援があり、
産後ケアも受けられる。

制度としては、とても恵まれている時代だと思います。

昔を知っている身としては、
「いい時代になったなぁ」と感じることも本当に多いです。

でもね。

妊婦さんに一番伝えたいことがあります。

支援があるということは、
一人で頑張らなくていいという意味。

でも、
誰かが全部やってくれるという意味ではありません。

妊娠中って、心が揺れます。

ホルモンの影響もあるし、
先が見えない不安もある。

「ちゃんと母親になれるのかな」
「赤ちゃんをかわいいと思えなかったらどうしよう」

そんなこと、誰だって一度は考えます。

だから、頼っていい。
休んでいい。
甘えていいんです。

ただ、そのときに
ひとつだけ大切にしてほしいことがあります。

それは

「お互いさま」と「ありがとう」

この気持ちです。

産後ケアや医療の現場にいる私たちは、

お母さんを「楽させるため」だけにいるわけではありません。

お母さん達を守りたいから、ここにいます。

赤ちゃんの命を守ること。
そして、お母さんが壊れてしまわないように支えること。

それが私たちの仕事です。

でも、私たちは魔法使いではありません。

皆さんの気持ちを、
何も言わなくても全部わかるわけではないんです。

「少し休みたい」
「今日は話を聞いてほしい」
「赤ちゃんを少し預かってもらえると助かります」

そう言ってもらえたら、
私たちはちゃんと応えます。

妊娠も、出産も、育児も、

一人で完璧にやるものではありません。

でも同時に

全部を誰かに任せてしまうものでもありません。

このバランスが、とても大切だと感じています。

赤ちゃんは、お母さんの声が好きです。

泣いている理由が分からなくても、
抱っこがぎこちなくても、

お母さんの匂いとぬくもりが、
赤ちゃんにとっては一番安心する場所です。

あなたがそばにいるだけでいい。

それだけで、
もう十分に母親なんです。

制度や支援は、

母になるあなたを助けるための道具。

主役は、
あなたと赤ちゃんです。

困ったら聞いてください。
疲れたら休んでください。

そして、
誰かが支えてくれていることも
ほんの少しだけ思い出してもらえたら嬉しいです。

私は今日も、

ちょっと口うるさくて
ちょっとおせっかいで
でも本気で皆さんの味方の助産師として

ここにいます。

大丈夫。

あなたは、ちゃんとやれます。