お産施設の千里眼

皆さん、ご機嫌よう

さくらの開花宣言がなされましたね

春です

一方で、日本のあちらこちらで山林火災や

民家の火災が常に報道されてます

空気がカラカラに乾燥してますので引火したらあっという間に広がってしまう、恐ろしい時期でもあります

皆さんも火元は十分気をつけて下さい

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お産の森では約10年ぶりに外壁塗装を行っております

安全管理の為、敷地内の駐車場は一時駐車場禁止に

なっており、妊婦さんや患者さんに不便をお掛けしております

1ヶ月程の予定ですので、しばらくご容赦くださいますようお願い致します

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お陰様でお産の森では、産後ケアにて1歳までのお子さんとお母さんをお預かりして好評頂いております

毎日いろんな産科施設でお産されたお母さんにご利用いただいております

逆に当院でお産なさった方は意外と少なく、もしかすると他院を利用なさっているのかもしれません

他院のケアを体験なさるのも、ケアの比較が出来て楽しいのではないでしょうか

そんな感じで、お産の森では他院でお産されたお母さんにご利用頂いております

産後ケアを通して他院の妊娠→出産→産後の関わり方を大変興味深く観察させて頂いていているところです

産後ケアで関わったことで、分かりやすくいけば、母乳育児を知らない環境で過ごした妊婦、産婦、褥婦が育児期にはったときにチャンネルを変換できず、疲労と不安ばかりでモチベーションの衰退を起こしているのを強く感じます。

どんなに厳しいとか、勉強めんどくさいとか運動ヤダとか食事指導ヤダといわれても、産後を楽に進んでいくのに最終的に助けてくれるのは、妊娠中の過ごし方なのです。

妊娠、出産はエンタメではないということを妊婦と対話の中でお伝えし、お産、育児に向けて出来る事や今後起こるであろう体の変化を知識として知って頂くことは、産後鬱予防の第一歩となります。

母乳育児とは、有無を言わずに赤ちゃんと母親は常にセットです

ミルク育児はその母子セットという概念はありません。ミルクくれる誰かでよいのです

しかし、身体は母乳をあげたいので、母乳を出すための生理的な変化をおこすので、母乳をあげないと身体の変化はマイナートラブルでしかありません

それが育児にどんな影響を及ぼすのか?ということです

食事が豪華で、アメニティが揃って手ブラで入院できる、無痛分娩できる、新しくて素敵な産院を夢見る妊婦さんは未だ多くを占めます

そしてクリニック側も

「当院の分娩費用は通常より高く設定しています。何故なら豪華な食事とアメニティを揃えていますから」

というのを産院のおススメと語っていらっしゃるわけです。おススメの文言中のどこにも「生まれたばかりの赤ちゃんをこれから育てていく母親へ」の支援や安心要素はありません

今のトレンドでいえば、妊娠中には本人も家族も想像できないことで産後のケアの重要性が母乳や育児について寄り添って貰える事ではなく、いかに物質的に贅沢でありSNSで映えるかという事に重きを置く産院選びのスタンダードになっている事がすごく残念な事象と感じてます

実際お産になればそんなことよりも、この不安な気持ちを何とかしてほしいと思いますが、妊娠中のお母さんには産後の身体のことや現在目に見えない事を想像する思考はありません

産後ケアで育児迷走中の母子を見るたびに、「そこじゃない」と思うのです。

4ヶ月で「今から母乳を出したい」と望んで来られるお母さん

産んだ産院や病院があるのにそこに頼らない胸の内は?と時折虚しくなります

お母さんたちは知りません。母乳だけで育児をするには産後から数えてタイムリミットがあるということを

食事やアメニティ、アーキティクチャのみでお産という一大事をイメージしてはいけません

結局はそこの施設のお産は人が作っているのですから

妊娠〜出産にともなっての変化への対応はすべてにおいて裏付けが必要です

母乳育児をしている方と、ミルクで育てる方の1日の摂取カロリーは違います。

母乳育児には多くのカロリーを要しますから妊娠前より、1000kcalほど多くして提供します。母乳を出してない方が同じように高カロリーの食事を摂取したとしたら、産後の体重は減る事なくドンドン増えていくでしょう。逆に、母乳育児をしている方が食事を充分出来ていないと、母乳は出ません。

そういうことを丁寧に考えながら関わりを持ってくれる施設を選んだ方がよりトラブルは少ないはずです

母乳育児をやりたいお母さんたちが、母乳のタイムリミットがとっくに過ぎてから、母乳育児に目覚めなくていいように

知識をお母さんたちにきちんと提供出来る施設を選択して欲しいとお産の森は願うばかりです